SCREEN modeが語る、音楽家として突き抜ける方法「意図がはっきりしたコンテンツをやりたい」

SCREEN modeが語る、音楽で突き抜けること

「いつ使うか?という判断は必要」(太田雅友)

――雅友さん。曲作りとしては、どのへんがポイントですか。要素としては、ストリングスが大々的にフィーチャーされてますが。

勇-YOU-:あの弦はエモーショナルですね。

雅友:久しぶりこのパターンをやったなという感じですね。速いエイトビートの曲で、弦がめっちゃ入っているマイナーキーの曲は、久しぶりに作ったなと。

――ということは、自分の中にはずっとある引き出しだと。

雅友:そうですね。この感じはけっこう自分っぽいというか、昔からやってきたパターンなんで。ほかの人たちがやるともっと複雑になるんですけど、僕がやると単純になるんですよ。でもよく聴くと意外と難しくて、弾くとなるとちょっとせつない気分になるみたいな、そういうのは昔からやってるんで。でも毎回同じだと全部一緒になっちゃうから、いつ使うか?という判断は必要ですよね。それと、サビから始まるというのも、実はSCREEN modeはほとんどないんですよ。

――あ、そうでしたっけ。

雅友:そうなんですよ。「極限Dreamer」が〈君はShooting star〉から始まるんですけど、あれはワンフレーズだけだから、たぶん2ndシングルの「LφVEST」ぶり。

勇-YOU-:ああ、そうか。

雅友:これも、いつ使おうかな?って、とっておいたんですよ。サビから始まると、構成上の制限が多くなって、90秒以内にもう一回サビを入れなきゃいけないし、3番まで作るとサビが4回になっちゃう。トゥーマッチになっちゃう時があるので、サビ始まりは難しくて。構成も似てきちゃうし、「またか」と思われちゃうんで、使い時も「ここぞ」という時なんですよね。

――今回は「ここぞ」の時だった。

雅友:そうなんですよ。それは意図的に、そろそろ使うかと。

勇-YOU-:満を持して。

雅友:ぜひサビを2回聴いていただきたいと思います(笑)。それと前回の「ROUGH DIAMONDS」の時に、原点回帰というか、すごく簡単な方に行くみたいな感じがあったんですよ。今は複雑な曲が多いから、逆にスリーコードで押し切るとか、こんなに単純なのに説得力があるぞ、参ったか、みたいな(笑)。そこからの「Reason Living」という流れはあります。

勇-YOU-:そうですね。

雅友:もしも昔から僕のことを追いかけてる人がいたとしたら、「太田、またあのやり方だな」と思うかもしれないけど、そこは自信をもって今回ドロップしたので。

――「ROUGH DIAMONDS」の時には、「流行りのフォーマットを使わずに」という言い方をしてました。

雅友:そうですね。まあだから、アニソン・フェスとかに出ても浮きますよね(笑)。

――そんなことないでしょう(笑)。

雅友:でも盛り上がるんですよ。だからシンプルなものは届きますよね。去年“アニサマ”(『Animelo Summer Live』)に初めて出させていただいて、初めてSCREEN modeを見たという人が多かったと思うんですけど、それでもすごく盛り上がってくれたんで。

――せっかくなんでその話も触れておきますか。今年は2度目のアニサマ出演でしたけど。どうでした?

勇-YOU-:僕たち、2日目の出演だったんですよ。男性の出演者が少ない日で、バンドメンバー以外に、男で歌うのは俺らとOxTさんだけ。アイドルに囲まれていい気分にさせてもらったんですけど(笑)、ゆえに男性のお客さんが多かったんですね。「Naked Dive」と「ROUGH DIAMONDS」を歌わせてもらって、どシンプルでど直球の歌を歌った時に、みんな盛り上がってくれたし、いいアクセントになったんじゃないかなと思います。めちゃくちゃ楽しかったです。ちゃんとユニット名も忘れずに言いましたよ(※昨年の主演時に、自己紹介をし忘れた)

――それはよかった(笑)。

勇-YOU-:すごかったですよ。「Naked Dive」の2サビ終わりでお客さんを煽るんですけど、そこからの盛り上がりがすごくて。会場も大きいし、人のエネルギーもすごいし、アニサマは格別でしたね。

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