欅坂46、でんぱ組.inc、こぶしも出演 “アイドルにとって最高のお祭り”『TIF』3日間レポート
そして今年、HOT STAGEの大トリを務めたのはでんぱ組.inc。まねきケチャが優勝を勝ち取った「TIFメインステージ争奪LIVE」のMCを任せられるなど今年の『TIF』の顔とも言える彼女たちは、初年度2000年に開催された『TIF』にて「ディアステージ・オールスターズ」の中の1組として出演していた。「でんでんぱっしょん」、「VANDALISM」などのライブチューンで序盤からファンを興奮の渦へ巻き込むと、夢眠ねむが「TIFはアイドルにとって、最高のお祭りです! この3日間 #TIF2016 のタグを見まくってたんですね。好きな子のところにかけつけて歌を聴いてはしゃいで、最高の夏を送ってるなと思って。一人で泣いてました」と語った後、続けて「ハッシュタグでタイムラインを見ていて、どの現場も愛に満ち溢れてて、ここに私たちが立っているのもみんなが観たいって言って集まってくれてるからだなと思いまして」と涙ながらにコメントしていた。アンコールでも夢眠が「今年もすごかったありがとう!」と最後まで感謝の言葉を伝え、サマーチューン「おつかれサマー」で大トリの大役を務め上げた。グランドフィナーレでは、『TIF』に出演した数多のアイドルがステージに集結し、松浦亜弥の「Yeah!めっちゃホリディ」大合唱で『TIF』の幕を降ろした。
開催初日の8月5日には、2017年1月2日、3日に同じく東京・お台場エリアを会場としたイベント『TOKYO IDOL PROJECT×@JAM ニューイヤープレミアムパーティ2017』の開催を発表。そして、フェスを主催するプロジェクト『TOKYO IDOL PROJECT』総合プロデューサーの濵田俊也氏(株式会社フジテレビジョン)がプロデューサーを降り、持株会社の経営企画局に異動することをアナウンスした。筆者は『TIF』開催前に濵田氏にインタビューしている(『TIF』総合P 濵田俊也氏に訊く、マスメディアがアイドルフェスを手がける理由)。その際に濵田氏は、「僕は3代目総合プロデューサーですが、どれだけ次の世代にこのフェスの良さを伝えて、運営や制作のノウハウを伝えて、続けていけるかが僕の楽しみですね。代が変わるとムードも変わりますし、それが何回も繰り返されることが、僕らがアイドルフェスをやっている強みでもあります」と話していた。濵田氏の異動についてネット上では様々な意見が飛び交っていたが、7年目の『TIF』がこうして成功に終わったのも、これまで代々ノウハウが蓄積されてきた賜物だろう。これからも、『TIF』がアイドルにとって、最高のお祭りであることに変わりはない。
(取材・文=渡辺彰浩/写真=(C)TOKYO IDOL FESTIVAL)
TOKYO IDOL FESTIVAL 2016
『TOKYO IDOL PROJECT×@JAM ニューイヤープレミアムパーティ2017』