ニコラス・エドワーズ、J-POPへの愛とリスペクトに満ちた白熱ライブ メジャーシングルの発表も

ニコラス・エドワーズ、ライブレポート

 Tシャツにデニム、というラフな出で立ちで登場したアンコール。「皆が一緒に見てくれる夢を、力に変えていきたいと思います」と、秋にポニーキャニオンから発売するというメジャーシングルへの意気込みを語ると、アップテンポな応援歌「夢を力に」で、会場をさらに盛り上げる。続く「She's The Stranger」で男らしい一面を見せると、「Moonlight Carnival」では再び父・ジョンをステージに呼び、親子の絆を演奏で表現した。最後は、ジョンのギターから始まった「My First Love Song」。「本当にありがとうございました!どんどん皆で楽しんでいけるよう、全力で尽くすから!末永く愛し合っていこうね!」ファンへの愛情を真っ直ぐに叫んで、アンコールは大団円を迎えた。

 鳴り止まぬ拍手に、ジョンと共にステージに現れると、「用意してなかったんだけど…」と特別にアンプラグドで「You're my World」を披露した。9月には故郷オレゴン州でライブを行うということで、原点回帰を感じさせたダブルアンコールであった。

 端正なルックスから想像できないほど熱量の高いパフォーマンスを行い、ファンの声援を一心に受ける姿は、まさしく“エンターテイナー”。飾らないストレートで前向きな彼の言葉に、勇気づけられるファンが多いのもうなずける。本公演では、デビュー曲から共に歩んできた佐藤氏や、音楽の道へのきっかけを作ったジョンとの共演を通じて出発点に立ち返る一方で、自身が作詞作曲を手掛けた新曲では、歌唱力よりも、大人っぽいセクシーな雰囲気やクールな表情といった、表現力の幅広さを強調していたように感じられた。彼が日本に興味を持つきっかけとなったJ-POPへの愛やリスペクトも感じさせつつ、『世界一日本の歌が上手い外国人』という枠にとらわれず、新たなフェーズへと挑む姿勢に、今後の期待はさらに高まりそうだ。

(取材・文=村上夏菜)

■セットリスト
『Nicholas Edwards MOTION 2016 Summer Concert』
7月8日(金)EX THEATER ROPPONGI

M1.サイレントナイト(ワンコーラス)
M2.DRIVE
M3.To Extranare
M4.Beyond
M5.Ocean
M6.花びら雪
M7.雲の向こうには
M8.青空の白い雲
M9.The Road
M10.Loving My Lover(新曲)
M11.We Get By(新曲)
M12.恋しちゃったよ
M13.君が歌詞(うた)になる(with佐藤準)
M14.女神と絵葉書(with佐藤準)
M15.琥珀のセレナーデ(with佐藤準)
M16.光であれ(withジョン・エドワーズ)
M17.You're My World(withジョン・エドワーズ)
M18.Mercy(withジョン・エドワーズ)
M19.月下の雫(English Ver.)
M20.I was made for dancing(レイフ・ギャレットカバー)
M21.Song For Departure
E1.夢を力に
E2.She's The Stranger
E3.Moonlight Carnival(withジョン・エドワーズ)
E4.My First Love Song(withジョン・エドワーズ)

■ライブ情報
『2016 ポートランド・コンサート』
アメリカオレゴン州ポートランドにて開催

『MOTION 2016 AUTUMN CONCERT in OSAKA』
日時:10月16日(日) 開場16:30/開演17:00
会場:メルパルク大阪
SS席¥8,300、S席¥7,500、A席¥5,500(税込)全席指定
詳細はニコラス・エドワーズオフィシャルサイトにて後日発表

ニコラス・エドワーズ オフィシャルサイト
ニコラス・エドワーズ オフィシャルブログ
ニコラス・エドワーズ オフィシャルTwitter
ニコラス・エドワーズ オフィシャルInstagram
ニコラス・エドワーズFacebook

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