ナオト・インティライミはなぜ愛される? “太陽のお祭り男”のアーティスト性に迫る

20150610-naoto2.jpg

 

 ナオト・インティライミが6月10日、デビュー5周年を記念した初のベストアルバム『THE BEST!』をリリースした。本作には1stシングルの「カーニバる?」から、4月にリリースされた最新シングル「いつかきっと」まで15曲を収録。ミリオンダウンロードを記録した「今のキミを忘れない」「タカラモノ ~この声がなくなるまで~」など、いずれも劣らぬ人気曲がラインナップされている。

 あらためてヒット曲を並べて聴いてみると、中毒性のあるEDM系のアッパーチューンから、哀愁のあるメロウなバラードまで、作風は幅広い。しかしいずれの曲も、人への優しさに溢れ、時に熱くリスナーを鼓舞しながら、心に寄り添ってくれる作品であることが伝わってくる。実直で陽気――愛すべき人間性がにじみ出ており、CM、ドラマと、多くのタイアップに恵まれているのも納得だ。

 彼の“愛されっぷり”は、今回のリリースに合わせて展開中の特別企画にも表れている。「ナオト・イン○○企画 ~あなたのこころにもきっとインする~」と題し、思い思いの場所やモノと、ナオトの写真をコラージュして、TwitterなどSNSに投稿する…という内容の企画で、ハッシュタグ「#ナオトインXX」をチェックしてみると、これがなかなかの力作ぞろい。“ナオト・インティライミが、ファンにとってどんなアーティストなのか”ということが伝わってきて面白い。

 象徴的なのは、著名人のコラージュ画像としてそれほど多く見かけない「食べ物」との組み合わせが多く見られること。おにぎりにラーメン、たこ焼き、パフェなどなど。「食べちゃいたインティライミ♡」とかわいらしいメッセージが添えられた写真もあったが、シャツのポケットに“イン”してみたり、コーヒーカップに入れてみたり、何気ない日常を楽しく彩ってくれるアーティストとして受け入れられているように思える。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる