ハロプロ春ソングは全部で何曲? 四季のハロプロ楽曲(春編)
<春(歌詞)>
・北海道シャララ/カントリー娘。(2000|作詞:まこと、つんく)
・初めてのハッピーバースディ!/カントリー娘。に石川梨華 (モーニング娘。)(2001)
・ズキュンLOVE/ミニモニ。(2004|アルバム曲)
・ずっと 好きでいいですか/松浦亜弥(2005)
・パープルウインド/モーニング娘。(2006|アルバム曲)
・胸さわぎスカーレット/Berryz工房(2006)
・VERY BEAUTY/Berryz工房(2007)
・LALALA 幸せの歌/℃-ute(2008)
・お先にすんずれい/音楽ガッタス(2008|アルバム曲)
・イメージカラー/℃-ute[鈴木愛理・矢島舞美](2008|アルバム曲)
・あの日に戻りたい/モーニング娘。[高橋愛・新垣里沙](2010|アルバム曲)
・世の中薔薇色/Berryz工房(2012|アルバム曲)
・プリペアー/平家みちよ(1997|c/w曲|作詞:まこと)
・Joy! Joy! Joy!/三佳千夏(2000|c/w曲|作詞:AKA$AKA)
・情熱のトビラ/飯田圭織(2004|アルバム曲|作詞:渡辺なつみ)
・お前の涙を俺にくれ/前田有紀(2006|作詞:星野哲郎)
・うらら/中澤裕子(2006|作詞:永井龍雲)
・Last Forever/Buono!(2008|アルバム曲|作詞:川上夏季)
・Loving you Too much/Berryz工房(2012|c/w曲|Rap詞:U.M.E.D.Y.)
それでは以下は、歌詞中に「春」という単語を含む楽曲を一挙に紹介していく。「北海道シャララ」「初めてのハッピーバースディ!」「ズキュンLOVE」「ずっと 好きでいいですか」は、それぞれ〈北海道の春の風/春の音〉〈春だというのに夜になりゃ 昼間と裏腹まだ寒い〉〈春は恋がしたい季節〉〈この恋は卒業ね 新しい春を待つわ〉という歌詞。特にミニモニ。「ズキュンLOVE」は春の躍動感がサウンド面にも現れており、かなりの良曲。
「パープルウインド」は同じ会社のOL同士で早春の房総の海へ旅行に行き、〈ビキニにヨットパーカー〉で〈はじける波〉に開放感を感じるという歌詞。青空でもなく紺碧の海でもなく紫の風と表現しているところに趣きがある。
「胸さわぎスカーレット」に出てくる〈春紅のスカーレット〉は口紅という解釈ができそうで、MVでもメンバーがリップを塗るシーンがある。「VERY BEAUTY」では〈どうして春は ドキドキしてくるのでしょう〉、「LALALA 幸せの歌」は〈ああ わたくしの味方だわ 春は〉と、春の多彩な面を表現。「お先にすんずれい」では〈なんだかんだ言って最後のつめが甘くて ひとりぼっち いつも寂しい春を迎える〉と悲しげ。
℃-uteの鈴木愛理と矢島舞美のデュエット曲「イメージカラー」では、〈春の匂い〉に〈ウキウキ〉しながら彼氏とドライブデート。これも曲調自体がまさに春といった感じで、非常にオススメの一曲である。「あの日に戻りたい」は〈春だよというのに 震えてる私〉とシリアス、「世の中薔薇色」は〈色気なんぞはまだまだですが ついに春が来た〉とコミカルで対照的。
以下はつんく♂以外の作詞曲。「プリペアー」「Joy! Joy! Joy!」「情熱のトビラ」「お前の涙を俺にくれ」「うらら」はそれぞれ〈春にはこの故郷から 私旅立ってゆくんだ〉〈春が過ぎて 夏がきて もういちど春よこい〉〈春の風が コートを奪うように〉〈残りの春を 俺にくれ〉〈うらら 春麗ら うらうらうらら〉。これらはハロプロ現行グループのファンにとってはあまり馴染みがない曲かもしれない。
今年8月25日に日本武道館ライブが控えているBuono!。「Last Forever」は卒業式がテーマで、〈泣けちゃいそうに 明るい春の日〉というフレーズがある。1stアルバム収録曲だが、ベストアルバム『The Best Buono!』にて「2010 mix version」として再ミックスが施された3曲のうちの1曲だったりと、人気曲といっていいだろう。
「Loving you Too much」はタイポップのカバー曲で日本語訳詞はつんく♂だが、ラップ部分の作詞はU.M.E.D.Y.。〈Oh YEAH! too much so much very much 私にも春が来たよ〉とラップされる。
なお、曲名や歌詞に「春」が入っていても、同時に他の季節が入っているケースについては、今回は除外した。たとえばミニモニ。「春夏秋冬だいすっき!」などである。こういったタイプの曲もけっこう多かったので、また別の機会にまとめて紹介したい。
<春(隠喩)>
・大好き100万点/モーニング娘。[譜久村聖・石田亜佑美](2012)
・どうしよう/スマイレージ(2013|c/w曲)
・愛の種/モーニング娘。(1997|作詞:サエキけんぞう)
・サヨナラのかわりに/モーニング娘。(2007|c/w曲|作詞:BANANA ICE)
・ラブチク/月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)(2008|アルバム曲|作詞:村井大)
・熱血先生/真野恵里菜(2012|アルバム曲|作詞:まこと)
「春」という単語自体は含まれてないが、歌詞の内容的に春ソングと解釈できそうなものが6曲あった。「大好き100万点」は〈日帰りのデート〉の情景が歌われており、〈薄着で良いか それとも上着を持っていこうか〉〈汗が出る程 かなり良い天気〉といったフレーズから、春の日の出来事なのではと想像できる。
「どうしよう」「サヨナラのかわりに」「熱血先生」の3曲は、〈卒業も近いけれど 現実を避けてたみたい/制服を脱いだ後は スーツ着て働くけど〉〈旅立つ季節は涙みせずに ありがとう〉〈中学三年 卒業式の後で 私の目を見て あなたは涙流す〉と、いずれも学校からの卒業がテーマになっている。ちなみに「どうしよう」は前述の「旅立ちの春が来た」のc/w曲、「サヨナラのかわりに」はテレビ番組『おはスタ』で代々歌い継がれてきた卒業ソング、「熱血先生」はシャ乱Qのアルバム曲を真野恵里菜がカバーしたという形である。
「愛の種」は、サビの〈ねえ風にのり もっと輝いて 愛の種をまきちらしたい〉というフレーズが春の花・タンポポを連想させる。〈新しい季節は 少しいぢわる〉という箇所もある。
「ラブチク」は恋の始まりを切り取ったような歌詞で、特に春を連想させるフレーズは無いのだが、サウンド面ではクラシックの有名曲であるヴィヴァルディ「四季」協奏曲第1番「春」のメロディーが引用されており、これも春ソングと言うことができるだろう。
以上、全52曲がハロプロ春ソングということになる。それでは最後に、この52曲の中から個人的に特にオススメしたい良曲10曲をセレクトして推薦させていただき、本稿を終える。
・パープルウインド/モーニング娘。(2006|アルバム曲)
・春 ビューティフル エブリデイ/モーニング娘。[亀井絵里・光井愛佳](2007|アルバム曲)
・さくら満開/モーニング娘。さくら組(2004)
・たんぽぽ/タンポポ(1999|アルバム曲)
・ズキュンLOVE/ミニモニ。(2004|アルバム曲)
・VERY BEAUTY/Berryz工房(2007)
・桜チラリ/℃-ute(2007)
・イメージカラー/℃-ute[鈴木愛理・矢島舞美](2008|アルバム曲)
・黄色い自転車とサンドウィッチ/スマイレージ(2012|アルバム曲)
・桜ナイトフィーバー/こぶしファクトリー(2016|作詞:KAN)
■ピロスエ
編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主催。
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