PASSPO☆『Mr.Wednesday』インタビュー
PASSPO☆根岸・森・玉井が語る、結成7年目で辿りついたグループ像「自由な曲がいちばん似合う」
「卒業した3人の意志も受け継いで7人でやっていくという意思表示」(根岸)
ーー担当楽器のチェンジもありましたよね。
玉井:ギター担当だったさこちゃんが休養してバンドをどうするかってなってた時に、うちにごはんを食べに来たゆっきぃ(藤本有紀美)に「ギターやればいいじゃん!」って言ったら本当にやってくれることになって。パパが私の部屋から使わなくなった埃かぶったギターを持ってきて。それこそスタッフさんがやりなさいって言ったんじゃなく、みんなの空気の中で決まった感じで。
根岸:本当に話し合ったんですよ、その時も。バンドをこれからどうするかって極論にいたって。みんなもちろんやりたい気持ちはあるけど、このまま中途半端になってしまうくらいなら、歌って踊るだけに絞った方がいいんじゃないかって。そこでゆっきぃがギターをやってくれるんだったら、バンドできるよねって話になって。ゆっきぃはその決断をよくしてくれたなと思います。
玉井:私たちがやってきた年数をやってないわけですからね。
森:でも、もともとやりたかったみたいなんだよね、それがいちばんよかったなって。言わないんだもん、あいつ。ゆっきぃもやりたい楽器ができてよかった。
ーー担当カラーにも変化がありました。
根岸:卒業した3人の担当カラーをなおみさん(安斉奈緒美)とみおの色に混ぜることにしました。卒業した3人の意志も受け継いでこれから7人でやっていくという意思表示じゃないですけど、このRe:デビューを機に「カラーフュージョン」することを決めたんです。
森:曲も同じで「TRACKS」はまこっちゃんの卒業曲のイメージがあるけど、卒業した後も7人で歌えるようにしてるしね。
玉井:そういう歌が歌えるのもカラーフュージョンのおかげだよね。卒業した3人をまったく知らない人がパッセンとして増えた時に、みんながいたことを忘れて欲しくないし、フュージョンはめちゃくちゃいい出来事だったと思う。今年1発目、Re:デビューするタイミングにできてよかった。
根岸:卒業したクルーもふつうに映像とかに出てきてくれたりするから、別に離れるわけじゃないんだよね。
玉井:竹中先生(竹中夏海:振付師)が「フュージョンしたらいいじゃん」って言ってくれて。さこちゃんが休業を発表した時、3人が抜けたってなったら絶対世間からよくないイメージがつくことはわかってたし。でも私たちはそうじゃないっていう。ぶっちゃけ新メンバーを入れるつもりはまったくないんですよ。そういう気持ちもあるし、卒業したメンバーの色ってどうするんだろう? ってパッセンもきっと思うだろうし。じゃあ私たち7人の中に混ぜちゃえばいいじゃんっていう、素晴らしい考えなんです。
森:ほんと素晴らしい考え。
ーーそういう意味でも、今のPASSPO☆の形ってこれまでのいろんな出来事があってこそのものですよね。
根岸:全部があって、今ができてるなぁと思います。