関ジャニ∞が発する“成熟期”の魅力 エネルギッシュな最新作から読み解く

 そんなグループの結束力を試すかのように、初回盤Bには『元気が出る運動会』として、テリー伊藤のムチャぶりが炸裂。新聞取材によると、その苛酷さは村上信五が「想像のはるか上を行くできごとの連続」と振り返り、テリー伊藤「関ジャニ∞の今までにない面白さと楽しさ、バカバカしさが出たと思う」と自信を覗かせたほど、手応えを感じている様子。奮闘する7人の姿に、まさに笑いと元気をもらえるはずだ。

 錦戸亮が、テレビ番組のインタビューで「元気になってほしいなというのもありますし、僕ら自身も歌っていて元気になれる曲ばかり」と語ったように、このアルバムの一番の魅力はメンバーが今作の制作過程そのものを楽しんでいるところだ。渋谷すばるも「今の関ジャニ∞のできるすべての表現がつまっている作品。過去最高傑作」とまっすぐに答えるほど、全身全霊が込められた今作。アツくて、泥臭くて、アホなことも全力で楽しむ男たちによる、大人の遊びを一緒に楽しんでみてはいかがだろうか。

(文=佐藤結衣)

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