TOKIO、KinKi Kids、関ジャニ∞、A.B.C-Z……彼らが男性ファンから支持される理由とは?

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(C)タナカケンイチ

 格好良くて、面白くて、歌って踊れて、キラキラしていて……そんな「理想の男性像」を具現化した存在である、ジャニーズアイドルたち。これまでのアイドルとファンの図式として、女性は男性を、男性は女性を応援することが多かったように、ジャニーズのファンは女性が多く見受けられるが、最近では男性ファンも少なくない。実際に、V6や関ジャニ∞などコンサートで“男性のみ”のコール・アンド・レスポンスを行なっているグループもある。ジャニーズグループの中でも特に男性から人気のあるグループを考えてみると、TOKIO、KinKi Kids、関ジャニ∞、A.B.C-Zなどが挙げられるだろう。彼らが男性ファンの人気を獲得できている理由は何なのだろうか。各グループの特徴を考えながら、理由を探ってみた。

TOKIO「気取らない男臭い魅力」

 これまでジャニーズタレントは、女性をターゲットにしていた面が大きかった。しかし、昨今その限りではなくなってきている。例えばTOKIOは、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)でジャニーズファン以外からも人気を得たように、農業や無人島での生活などアイドルらしからぬ企画をこなすことで、人としての魅力を伝えている。10月28日に発売となる50枚目のシングル『東京ドライブ』表題曲のMVでは、かつらを被って変装したり、ラッツ&スターのような衣装を着て踊るなどのコミカルな姿を披露している。そんな彼らの気取らないスタイルは、30代・40代の一男性として格好良く、憧れの対象になり得るものだ。さまざまな経験と年齢を重ね、必要以上に飾らない彼らだからこそ出せる魅力だろう。

KinKi Kids「聴く人の心に残る高い音楽性・歌唱力」

 音楽性と歌唱力で男性からの人気を獲得しているグループの筆頭は、KinKi Kidsだ。コンサートでも男性の姿を見ることが珍しくなく、観客の3割が男性とも言われている。KinKi Kidsの男性ファンの多くは、「KinKi Kidsを見に行く」のではなく「KinKi Kidsの音楽を聴きに行く」というスタンス。TVやラジオ、CDなどでKinKi Kidsの曲を知って好きになり、ライブに足を運び、その音楽性・歌唱力の高さに魅了され、さらにファンになるそうだ。11月18日発売のシングル『夢を見れば傷つくこともある』は、作詞・秋元康、作曲・伊秩弘将の強力タッグということもあり、既に大きな期待が寄せられている。豪華スタッフと協働しながら発揮される堂本剛・堂本光一2人の音楽センスが、男女問わずファンを増やしている一因なのかもしれない。

関ジャニ∞「幅広い層を虜にする“意外なギャップ”」

 ジャニーズの中でも何でもこなせるタレントといえば、関ジャニ∞だろう。バラエティ番組で活躍し、「カッコイイ」よりも「おもしろい」を売りにしている一方で、クオリティの高いバンド演奏+渋谷の独特の歌声という、誰から見ても格好良いライブパフォーマンスを魅せてくれる。「ズッコケ男道」に見られるようなバンド曲ではない複雑な構成の「ジャニーズ曲」を、彼らのカラーをつけながら演奏している部分を高く評価する男性も少なくない。ただのアイドルではない彼らのポジショニングが、男性ファンの心を掴むのも納得である。

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