V6、結成20周年イヤーはジャニーズ異例の盛り上がり 締めくくりは『紅白』出場か?
2015年は、V6の結成20周年アニバーサリー・イヤーだ。
V6はここ数年、グループとしての活動よりもソロでの活動が多く、メンバー全員が揃う姿を見ることができるのは、CDプロモーションタイミングでのテレビ出演や、1年に一度行われるコンサートツアーのみという状態だった。
しかし、それらの“出し惜しみ”感は、この20周年イヤーにすべて照準を合わせるためだったのではないかと思うほど、今、V6は世間の注目を集めている。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライター・佐藤結衣氏に話を聞いた。
まず、8月の『24時間テレビ』(日本テレビ系)では、久々にメンバー6人が集合し、メイン・パーソナリティーを務めた。ふだんから彼らの活動を追っているファン以外の視聴者にとっては、6人での出演は、かなり久々の姿だったのではないだろうか。
「舞台やバラエティなど、それぞれの個性を磨きながらばらばらで活動していたメンバーが、20周年のタイミングで特別感のある番組に登場したことで、“V6全員集合”のイメージが強まったように思います。視聴者も、同窓会で久々に再会したような懐かしさがあったのでは。久々の再会は相手にがっかりすることもありますが、V6はまったくそうではなく、パワーアップした姿で再会することができたことにより、彼らへの関心はさらに高まったのではないでしょうか」
先日、一夜限りで復活したV6の人気番組『学校へ行こう!2015』(TBS系)は、平均視聴率17.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録した。人気番組の復活はもちろん、V6のメンバーが集結する姿への関心の高さがうかがえる。
「番組やコーナーの懐かしさもありましたが、メンバー同士のやりとりが昔と変わっていなかったのがうれしかったですね。岡田准一さんはハイレベルな役づくりなど、かっこいいキャラクターが最近は表立っていますが、森田剛さんや三宅健さんと一緒にいると、番組がリアルタイムで放送されていた頃と変わらないやんちゃな姿が見えて、とても微笑ましかったです。それぞれ単体では大人の男性としての魅力が増していましたし、メンバー同士の絡みでは“元祖”わちゃわちゃ感がありましたね。ここ数年あまり見られなかった姿なので、視聴者にも新鮮に映ったと思います」
そして、先日、20周年イヤーを締めくくるビッグニュースとして舞い込んできたのが、井ノ原快彦の『NHK紅白歌合戦』初司会だ。しかし、井ノ原の司会者への布石は、2014年の年末からあった、と佐藤氏は語る。
「2014年、V6が『NHK紅白歌合戦』に悲願の初出場を果たしました。ジャニーズの出場枠がここ数年決まっていた中、それを増やしてまでV6が出場したというのは、なにかの序章ではないか、と考えたファンも多いのでは。V6の出場は、翌年の20周年と、NHKへの貢献度が加味されたということがあったので、今回、嵐が司会ではないという話になったとき、V6の顔がふと浮かびました」