柴 那典の新譜キュレーション 第2回
いつの間にか世界最強のポップ・モンスターになっていた、エド・シーランにまつわる6枚
ジェイミー・ローソン『Jamie Lawson』
エド・シーランは今年に自らのレーベル「Gingerbread Man Records」をスタートさせている。その第一弾アーティストとして契約した男性シンガーソングライターが、ジェイミー・ローソン。やはりアコースティックギターの響きとソウルフルな歌声が魅力のタイプで、39歳と年齢は高め。地道な活動を続けてきた彼だが、10月リリースされたばかりのシングル「Wasn't Expecting That」、そしてセルフタイトルのアルバムでブレイクを果たしている。
ザ・ウィークエンド『Beauty Behind The Madness』
さらに、前回の記事で取り上げたので詳細は省くが、エド・シーランは全米&全英1位となり大きな旋風を巻き起こしたザ・ウィークエンドのニューアルバム『Beauty Behind The Madness』にも「Dark Times」でフィーチャリング参加。ダークかつブルージーな曲調に乗せてソウルフルな歌声を聴かせてくれている。
こうして見ていくと、アルバム『x(マルティプライ)』以降のエド・シーランは、まさに獅子奮迅の活躍だ。さらに10月からは、7月にウェンブリー・アリーナで行われたライブを収録した初のコンサート・フィルム『Jumpers for Goalposts』も上映される(日本公開は未定)。
まだまだ彼の勢いは衰えることはなさそうだ。
■柴 那典
1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。