ウルフルズ、復活後に見えた“バンドの原点”を語る「暑苦しくて、なんか明るい、それがウルフルズ」

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「ギターを弾くのもやめようかなとかね」(ウルフルケイスケ)

ーーケーヤンは日本中を回るひとりツアーを始めて、再始動のあとも続けてますよね。

ウルフルケイスケ:うん……僕は休止の間は、自分のことをすごい考えてた。あのー、いちばんはじめは、ギターを弾くのもやめようかな、とかね。

ウルフルケイスケ:でも、休止って決まった瞬間に、「あ、やっぱ俺、ギター弾きたいわ」っていうところから始まったんですけどね。だから僕は、自分のことを考えたのがよかった。「自分が楽しいことってなんや? 自分がしたいことってなんや?」って。それで、いろんな人とやったり、いろんな形態でやったりして。それが結果的に再始動にもつながってるし、今の自分の立ち位置とか気持ちにもつながってるから。

ーージョンBさんは、ウルフルズはまたいつか動くと思ってました?

ジョンB:いや、僕はわりと早い時期から、動かしたいなと思ってたから。でもやっぱりね、もともと岩本さん(ケイスケ)が松本くんを誘って始まった、そういうバンドやからね。休止期間中は、ソロ活動もやってたし、いろんな出会いもあるし。まあ、うまくいかへんことだらけではあったけども、もちろん楽しい部分もあったし、しんどいのもあったし、そういう時間があってよかったなって。たまに松本くんとご飯食べに行ったりしてました、僕は。で、たまに「やりませんか」って言ってみたりして。だから、僕がいちばん引きずってたんじゃないですか?

トータス松本:黒田(ジョンB)は脱退してた時間の貯金があるよ。「疲れてない貯金」が(笑)。

ウルフルケイスケ:ははははは!

トータス松本:だからやめてた分、俺らより疲れが浅かったんや。

サンコンJr.:疲労度が違うんや(笑)。

ーー脱退してたの何年ぐらいでしたっけ?

ジョンB:4年ですね。

ーーじゃあ合計8年半やめてるんですね。

全員:ははははは!

ジョンB:休みすぎなんですよ、だから。

サンコンJr.:でもさっきのケーヤンの話と一緒やけど……生きていかなあかんからさ。ウルフルズがないってことは、音楽をやる必要はないわけやんか、生きていく手段として。音楽をやって生計を立てたいのか、そうじゃないのか、そこまでさかのぼって考えて、やっぱり音楽をやりたい、って結論が出て。で、音楽で、ドラム以外でおカネにつながるようなものなんか自分にはないから。ドラムを叩いて生活できるようにしたい、じゃあどういうドラムが叩けなあかんか、とか。ウルフルズやから許されてたこととか、そこで全部洗いざらいはっきりさせとかんと、今後の音楽人生はないと思った。ドラムだけで簡単に食っていけるような甘い世界じゃないと思ってたしね。で、どういうことをせなあかんか、って考えて、それで……「練習は楽しい!」っていうふうに自分で方向転換して。いちばん楽しいのはライブやけど、ライブのためにこの練習が必要、楽しいライブに行き着くための前段階!っていう考え方にシフトして。それで、ウルフルズの時にはしてなかったような練習もしましたね。

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