>  >  > EXILEと福山雅治の新作を比較

柴 那典のチャート一刀両断!

EXILEと福山雅治のチャートアクションに見る、「一族」と「ソロ」の方向性の違いとは?

関連タグ
EXILE
福山雅治
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

参考:2015年08月17日~2015年08月23日のCDシングル週間ランキング(2015年08月31日付)(ORICON STYLE)

 今週のオリコンシングルランキングは、1位に福山雅治『I am a HERO』、2位にモーニング娘。’15『Oh my wish!/スカッとMy Heart/今すぐ飛び込む勇気』、3位にEXILE『24karats GOLD SOUL』、4位にBTOB『夏色 MY GIRL』、5位にSUPER☆GiRLS『イッチャって♪ ヤッチャって♪』という並びとなった。

 福山雅治のシングルは約2年4カ月ぶりのリリース。今年3月にデビュー25周年を迎えた彼による「25周年記念シングル」が15.8万枚のセールスを実現し、通算17作目のシングル1位となった。男性ソロアーティストの「シングル1位獲得作品数」でも、2位の近藤真彦、3位の田原俊彦を抑えて歴代単独トップとなっている。

 この『I am a HERO』が特徴的なのは、ドラマ『花咲舞が黙ってない』主題歌の表題曲を含むシングル収録全5曲がタイアップ曲であるということ。カップリングには、アサヒスーパードライCMソング「ステージの魔物」、キューピーマヨネーズ90周年CMソング「その笑顔が見たい」、資生堂TSUBAKI CMソング「何度でも花が咲くように私を生きよう」、映画『アリのままでいたい』主題歌「蜜柑色の夏休み 2015」が収録されている。

 ハッキリ言って、どれも大きなタイアップである。特にナショナルクライアントのCMソングとなった3曲は、どれもかなりのテレビ露出を獲得している。アサヒスーパードライでも、資生堂TSUBAKIでも、キューピーマヨネーズでも、本人が出演して歌っている。曲単体としても、パワフルなロックサウンドの「ステージの魔物」、フォーキーな「その笑顔が見たい」、壮大なバラードの「何度でも花が咲くように私を生きよう」と、どれもクオリティが高くシンガーソングライターとしての福山雅治の才能をいかんなく発揮しているできばえだ。

 そして、すでに配信限定でリリースされているものもあるが、名実ともにシングル表題曲として充分に通用するパワーを持った曲をあえてカップリングとして収録し「約2年4カ月ぶりのシングル」としてリリースしていることに、今の福山雅治の戦略を読み解くこともできる。

 これらの4曲をすべてカップリングに収録したパッケージングは、「両A面シングル」が一般的になり、今週2位のモーニング娘。’15『Oh my wish!/スカッとMy Heart/今すぐ飛び込む勇気』のように「トリプルA面シングル」も増え、Mr.Children『四次元 Four Dimensions』のように収録4曲が全てタイアップ曲の「クアトロA面シングル」すらリリースされるようになった昨今の潮流から、さらにもう一歩踏み込んだものと言える。つまり、5曲を収録しミニアルバム的なボリュームを持たせることでシングルの価値を高める方法をとっていると言えるわけだ。

      

「EXILEと福山雅治のチャートアクションに見る、「一族」と「ソロ」の方向性の違いとは?」のページです。>の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版