chayが語る葛藤の日々、そして理想のアーティスト像「今まで日本にいない人になりたい」

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「今思えば『テラスハウス』があってよかった」

——「テラスハウス」の出演はものすごく大きな反響があったと思いますが、今、どのように振り返っていますか。

chay:影響力の強さをすごく感じましたね。ネットでの反響もすごくて、そういう体験も初めてだったからすごくヘコむこともあって、当時はその時のことしか考えられないというか。もちろん今じゃなくて未来を見据えて頑張っているんですが、「はぁ〜」って落ち込んでいました。でも、今思えば「テラスハウス」があってよかったなと思えます。「テラスハウス」もそうですし、全然ダメだった1年間もそうですし、頑張っていた大学時代もそうですし、全部が偶然じゃなくて必然だったように思えます。

——2014年以降は、活動も精力的になってきて、ビジュアル面でも楽しませるというコンセプトも自身の中で固まった感じですか?

chay:私はワンピースとヒールが大好きで、ワンピースとヒールを履いて歌うシンガーソングライターになりたいと思っていました。自分にしかできない新しいスタイルを築きたいと思っていたんです。それを確信できるようになったのは、CanCamの専属モデルに決まってからで、目でも楽しめるアーティストになりたいという思いが、具現化できましたね。

——アルバムの話に戻ると「ハートクチュール」というアルバムトラックが1曲目で、全体のカギになっていますね。

chay:まず、「ハートクチュール」という名前についてなんですが、フランス語で「高級仕立服」を意味する「オートクチュール」という言葉を、自分なりにもじった造語なんです。私はかねてから、“耳はもちろん、目でも楽しめるアーティストになりたい”という目標があって。幼少期にシンディー・ローパーを見て「私もエンターテイナーになりたい」と思うようになったので、その影響も大きいですね。
 
今、私は『CanCam』のモデルもやらせていただいているんですが、昔からファッションもメイクも大好きですし、今回のアルバムジャケットだったり、ミュージックビデオはほんとにこだわっていて。「オートクチュール」をもじったのは、そういう「目でも楽しんでもらう」という気持ちが込められています。

——「ハート」という言葉を掛け合わせたのは?

chay:そもそも自分が使っているアコースティックギターのサウンドホールもハート型だったり、私とファンの仲である“chayポーズ”もハートだったりとか。あとはフジテレビ系のドラマ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」の主題歌として起用されていた「あなたに恋をしてみました」で知ってくださった方も多いと思うのですが、そのジャケットもハートだったり、この2年半、ハートにまつわることがすごく多かったからです。アルバムのために新しく作った曲も、1曲にそれぞれいろいろなハートが詰まっています。恋愛の曲にしても、切ないハートであったり、ドキドキした可愛いハートであったり、ホントにいろんなハートを詰めこんで仕立てたアルバムだなぁと思ったので、「ハートクチュール」なんですよ。題名から先に作りました。

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——その点でも、リード曲「ハートクチュール」は今作の中で重要な作品ですね。

chay:この曲は、まさに自分が表現したかった世界観というか、自分にしか出来ない世界観が表現できた曲だと思っています。今までいろいろな曲を作ってきたんですが、まだ自分探しの途中という感覚があったんですね。それが「あなたに恋をしてみました」という曲でしっくりきたというか、やっと自分らしさというものを見つけられたのかなと思っていて。「あなたに恋をしてみました」は、私のルーツでもある、レトロな60年代のサウンドというところにこだわっています。当時の60年代や70年代をリアルに体験している方にとっては懐かしく感じる、若い人には新鮮に楽しんでもらえる楽曲を目指していて、そこがすごく新しいし自分に合っているなと思って、リード曲もそういうちょっとレトロなサウンドにしたかったんです。メロディーもそういう風にしたくて、私が作詞して、作曲を多保(孝一)さんにお願いしたんです。

——「あなたに恋をしてみました」に続き、「ハートクチュール」も多保孝一さんが参加されていますね。

chay:共作でやらせていただきました。本当に自分が表現したかった世界観、自分のスタイルがこの曲に詰まっているなと思います。

——今作の音作りにおいてもアレンジャーとは細かくコミュニケーションをとって作っていったのですか?

chay:今までのシングルは、自分が作曲して、こういうイメージでこうしたいだというのをアレンジャーに伝えて、話し合いながら作っていったんですけど、アルバムのために作った曲のサウンドに関しては、今まで以上にこだわりました。最近、共作させて頂いているプロデューサーの多保さんは、なみなみならぬ思いがあって、10年後も20年後も残る音楽を作らないと意味がないと仰っていました。だからこそ、サウンドはすごく重要で、今回は、できるかぎり全部生で録音しました。森俊之さんというサウンドプロデューサーの方にも、いろいろ携わって頂きました。フレンチポップをただやりたいと言っても、すごくハードルが高くて、それこそ、サウンドにこだわっていないと、ちゃんとしたフレンチポップはできない。そこは多保さんと話し合いながら、ブラスだったり、ストリングスだったり今までにない楽器を使ってみたりしました。アルバムの曲は、サウンドもちゃんと注目してほしいなと思います。

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