ハロプロ楽曲シーンに新たな局面か? 新参加コンポーザーたちを概観する

作詞・作曲

中島卓偉

アンジュルム「大器晩成」作詞・作曲
℃-ute「次の角を曲がれ」作詞・作曲

 ギターを携えたロック系シンガーソングライターとして活動中の中島卓偉。これまでのキャリアを簡単に振り返ると、ロックバンド・MAGGIE MAE(マギーメイ)でのインディーズ活動を経て、1999年にTAKUI名義でソロアーティストとしてメジャーデビュー。当時弱冠21歳。2004年には現在の所属であるアップフロントワークス・zetimaレーベルへ移籍。2006年より活動名義を本名の中島卓偉に改め、現在に至る。

 女性アイドルへの楽曲提供は、2005年の安倍なつみ「鳴り止まない タンバリン」が最初になるはずだったが、シングルは発売中止のアクシデントに遭う(ベストアルバムへの収録で日の目を見たのは2008年)。その後、THE ポッシボー「Family 〜旅立ちの朝〜」、小川真奈「ティーネイジ ブルース」、真野恵里菜「My Days for You」、ダイヤレディー「レディーマーメイド」といったアップフロント系アイドルへの提供が続く。

 アンジュルム「大器晩成」や℃-ute「次の角を曲がれ」の楽曲提供も同様の流れのように見えるが、実はこの2曲、元々は中島のニューアルバム『煉瓦の家』(4月8日発売予定)の収録曲として既に作られていたもの。それを聴いたハロプロスタッフの提案により、カバーされることとなった。実際のリリースはアンジュルムと℃-uteの方が先になったが、順番としては中島のバージョンの方が元曲ということになる。同じ曲を男性ロックアーティスト/女性アイドルグループの2種類のバージョンで聴き比べることができるという面白いケースが実現した。

アンジュルム「大器晩成」
℃-ute「次の角を曲がれ」

アベショー

こぶしファクトリー「念には念」作詞・作曲

 公式サイト等が無いので本人のプロフィールは不明。ライブ披露された「念には念」は、T-REX等の影響を感じさせるロックチューンだった。

 過去のハロプロ楽曲ではトリプレット「Dream Last Train」の作詞を担当。また、Bitter & Sweetの未音源化曲「ドリームガール」の作詞も担当している。

イイジマケン

Juice=Juice「Wonderful World」作詞・作曲

gaokalab

Juice=Juice「Wonderful World」編曲

 イイジマケンは静岡県出身の音楽プロデューサー。これまでの主な楽曲提供は、関ジャニ∞「好きやねん、大阪。」や遊助「たんぽぽ」といった男性アーティスト、アニメ『ゆるゆり』主題歌「ゆりゆららららゆるゆり大事件」や『ぷちます!-プチ・アイドルマスター-』関連曲といったアニソンなど多岐にわたる。

 ハロプロ関連では、メロン記念日「あくまdeFAKE」「6月のサンシャイン」や辻希美「ちび☆デビwル」(3曲とも作詞・作曲・編曲)を手がけている。

 また、イイジマ氏は音楽制作会社「ガオカラボ」の代表取締役でもある。今回の「Wonderful World」編曲の「gaokalab」とは、本人の別名義あるいは会社の制作チームとしての名義ではないかと推測される。

つんく♂

℃-ute「The Middle Management 〜女性中間管理職〜」作詞
モーニング娘。’15「青春小僧が泣いている」作詞・作曲
モーニング娘。’15「夕暮れは雨上がり」作詞・作曲

 おなじみつんく♂氏。もうハロプロ楽曲への参加は無いのかも……という見方もあった中での、モーニング娘。’15への2曲の楽曲提供は嬉しいニュースだった。

インタビュー

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