WHITE ASH、新アルバムでR&Bやヒップホップに大胆接近 『THE DARK BLACK GROOVE』試聴会レポ

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 WHITE ASHが3月4日にリリースするフルアルバム『THE DARK BLACK GROOVE』の先行試聴会が、2月14日に東京都・千代田区の音楽スタジオ・サウンドインにて行われた。

『THE DARK BLACK GROOVE』は、タイトルからも伝わるように、R&Bやヒップホップのリズムを大胆に取り入れた作品。UKブルースロックの系譜を受け継ぎ、硬質なギターリフを軸とした独自のサウンドを構築してきたWHITE ASHにとって、これまで以上に濃密なアンサンブルを追求した意欲作だ。司会のラジオパーソナリティー・藤田琢己が「今まで以上にリズム、コーラスワークにこだわった作品となっています」と紹介し、ボーカルののび太が「全編通して自然と体が動いてしまうような作品となっています。周りの目を一切気にせずに、音に身をまかせてもらうのがこのアルバムを一番楽しむ方法なんじゃないかな」と語ったところで、アルバムの全編試聴がスタート。

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 鎖を落としたような音色の入った重厚なビートが印象的な「Orpheus」から幕を開け、陰りのあるギターサウンドの中、タイトルのリフレインが心地よく響く「Just Give Me The Rock 'N' Roll Music」、ベースの歪みとコーラスワークがクールな「King With The Bass」と、聴きごたえのあるナンバーが続く。コンセプトの通り、横ノリのグルーヴが感じられる楽曲たちで、首を振って聴き入るリスナーも散見された。5曲目「Walking In A Cloudy」や6曲目「Night Song」は、さらにスローなBPMで、R&Bのバラードさえも思わせる仕上がり。のび太の切ない歌声が心地よいビートと相俟って、より洗練されて聴こえる。8曲目「Speed It Up」は、WHITE ASHの真骨頂であるギターリフと、疾走感溢れるビート、サビでのコーラスが高揚感をもたらす仕上がりで、ライブではアンセムとなりそうだ。10曲目「Hopes Bright」は「モード学園」のテレビCMソングで、今作で唯一、日本語メインで歌った曲。のび太が「アルバムのコンセプトを思いつくきっかけになった」と語る通り、漆黒のグルーヴが際立つ曲で、同アルバムの軸となる作品といえそうだ。最後の曲となる「Gifted」は、静かで繊細な曲調ながら、壮大なスケールを感じさせ、アルバムの締めをドラマチックに飾っていた。

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