東京女子流“アーティスト宣言”が起こした波紋 岐路に立つグループの戦略を読む

 同氏は、一部で批判も起こっている“アーティスト宣言”については「運営による追い込み・成長への意思」ではないかと分析する。

「今回の宣言とそれに対する疑問視や批判の背景には、アーティストという言葉がアイドルを語る際に、“アーティストが上でアイドルが下”という前提を持つものとして受け取られやすいことがあります。また彼女たちはこれまで、アイドルシーンの中で成果をあげてファンを獲得してきたため、ファン層の相当数はアイドルファンと考えられるので、そうしたファンに向けての“アーティスト宣言”に対しては、ファンから疑念が挙がって当然だと思います。実際、昨年末のライブにおけるMCですでに宣言に近いものはありましたが、次の段階に行くための猶予を設ける選択もできたはず。そういった意味では、退路を断って自分たちを追いこみ、グループの成長をスピードアップさせる運営の意思も感じ取れますね」

 最後に、東京女子流の今後についてこう語った。

「彼女たちが所属しているavexには、AAAやE-girlsなど、過去にアイドル的な扱いも受けつつ、現在はパフォーマンス集団やダンスボーカルグループとして評価されている先輩アーティストも多いので、彼らの意思を継ぐという意味で取れば、この発言も必然といえるでしょう。東京女子流はK-POPアーティストのカバーを披露していたことから、佐竹氏が具体名を挙げて彼女たちの理想像とした同レーベルの先輩・BoAを目指すのにも納得はできます。しかし、彼女たち自身のスキルは、現段階では“アーティスト宣言”にすぐさま対応できるレベルに達しているわけではないため、“宣言”によってよりスキル面に関しても厳しい目で見られる今後についてはまだ心配な部分もあり、この先の長期的な成長を見守りたいです」

 1月6日に行われた“アーティスト宣言”後初の定期公演『TGSアコースティック Vol.1』では、ギターの弾き語りのみで楽曲を歌い上げた東京女子流。パフォーマンスはこれから試行錯誤していくようだが、2015年は彼女たちにとって試練の一年となりそうだ。

(文=編集部)

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