嵐・松本潤のソロ曲から伝わる変化とは? 脱セクシー路線の共作詞を読む

 実際、現在行われているアルバムを携えたドームツアー『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』は、そんな松本の姿勢を反映するように、新たな試みがなされている。うちわとペンライトが合わさった「ARASHIファンライト」が導入されたほか、メンバーの心拍数がモニターに表示されたり、松本が考案したムービングステージがさらなる進化を遂げたりと、楽しみは多い。

 その類い稀なる色気で、メンバー内でもいち早くブレイクした松本は、15年の活動の中で演出家としての才能も発揮し、嵐のコンサートを一流のエンターテイメントへと昇華してきた。そして、数々のアイデアは、ファンを大事にしてきた彼だからこそ実現できたものだ。今回のソロ曲は、そんな松本が次なるステージへとファンを導くことを宣言した曲であり、セクシーなだけではない、松本の誠実な一面が垣間見れる作品といえるのではだろうか。

(文=松下博夫)

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