嵐・松本潤のソロ曲から伝わる変化とは? 脱セクシー路線の共作詞を読む
嵐の出演番組によるフジテレビの新春キャンペーン『アラおめ!2015』の記者発表会が12月2日に行われ、松本潤が俳優・小栗旬に第1子が誕生したことを祝福し、話題となった。シリーズ化され、映画化もされたTBS系ドラマ『花より男子』では、小栗と恋のライバルを演じたこともあり、「友人たちに子供ができた。小栗旬君とかもそう。おめでたいと思った」とのコメントは、ファンにとっても感慨深いものがあったのではないだろうか。
松本のそうした成熟した振る舞いは、作品の中にも見てとることができる。10月22日に発売されたアルバム『THE DIGITALIAN』には、最近の松本のソロ曲とは趣きが異なる「STAY GOLD」が収録されている。『LOVE』に収録された「Dance in the dark」や、『Popcorn』に収録された「We wanna funk, we need a funk」、『Beautiful World』に収録された「Shake it !」など、ここ数年の松本のソロ曲は大人の恋愛をセクシーな表現で綴った作品が多く、紫がイメージカラーになっている松本らしいスタイルだったが、「STAY GOLD」に関してはファンへのメッセージソングという意味合いが強く、そうした表現は控えめだ。
共作という形ではあるものの、松本自身が筆をとっているのが、これまでの作品と異なる方向性となった理由のひとつかもしれない。「どこまでも/GOING TOGETHER/最高のSTAGEを贈るよ」といった歌詞からは、嵐のコンサート演出を手がけている松本ならではの視点が感じられる。また、「HANDS UP/これからもずっと/MOVE ON/踊り続けよう」といった歌詞からは、15周年を経てさらに前進していこうという松本の決意が伺え、ファンにとっても心強い一節となっているのではないだろうか。