片平里菜、ななみ、名倉七海……“ギター女子”のネクストブレイク候補7選
小園美樹
現役中学生にして作詞作曲の全てをこなす才媛。中学1年の頃から地元静岡のライブハウスで弾き語り活動を開始し、2013年10月、わずか14歳で初のミニアルバム『Dear』を発売。今年6月には2ndミニアルバム『Song for』を発売し、勢いを感じさせる。眩いばかりのピュアネスが全面から漂う声と歌詞が、何よりの魅力となっている彼女。『Song for』収録の「You are my hero」が「kurukore」にて9月度2位を獲得するなど、片平同様、次の女性の声の代弁者として期待を集めている。
沖ちづる
秋の「guitar girls recommend」で山崎あおい、新山詩織ら先輩たちを前に堂々たる歌を披露して、注目を浴びることに。1995年生まれ、現在19歳の沖はチェンバー・ポップと歌謡曲が融合を果たしたかのような洗練された音を紡ぐ。その音が早耳の人間から注目を浴び、今年9月に発売されたミニアルバム『はなれてごらん』がライブ会場限定発売ながら話題を呼んだ。来月には初恋の嵐企画にも出演が決定し、百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)、曽我部恵一ら名うてのミュージシャンとステージを共にするところからも、期待値の高さがうかがい知れる。
ももちひろこ
2009年開催の「ユニバーサルミュージック×新星堂 新人発掘オーディションCHANCE! 09」にて最優秀賞を獲得。2011年のデビューシングル『明日、キミと手をつなぐよ』が映画「洋菓子店コアンドル」の主題歌にも抜擢された福岡を拠点に活動するギター女子界の“ももち”は、現在26歳と上記に挙げたシンガーと比べたら少しお姉さん。だからこそ、どこか漂うフンワリしながらも落ち着いた歌声は、聞いているとふと笑みがこぼれそうな優しさに溢れている。今月12日に発売されたばかりの4thシングル『もしもの話』も全編を通してホッコリとした印象だ。
ここ数年のEDMブームの反動か、若い世代を中心に改めて注目を集めている女性シンガーソングライターたちによる弾き語り。才能ある若手が続々とデビューしている昨今、来年はさらなるシーンの盛り上がりが期待できそうだ。
(文=田口俊輔)