YouTube総再生回数は2000万超 新鋭MACOがめざす“身近な歌姫”像とは?

――『23』では、少し大人になった印象で、幸せを噛みしめたりする感じがしますし、“別れ”や“離れている”という感情が歌詞に多く見られたように思えます。

MACO:言いたいこと全部言われた(笑)。「ありがとう」は函館に居る時から歌っているんですが、亡くなった大切な友人に向けて歌った曲で、メジャーデビューする作品にどうしても入れたかった思い入れのある曲です。

――そして『23 plus』の新曲「存在」は、アーティストとしての葛藤や苦悩が赤裸々に綴られています。

MACO:こんな曲はあまり書いたこと無かったんですが、これがありのままの私です。自分の存在が良くわからなくて「ファンの方はたくさんいるけど、別に私じゃなくてもいいんじゃないか」ってネガティブになった時があって。あとは周りの人たちについて<誰ともわかりあえない>って結構いつも思ってるんですけど(笑)。友達もあまりいないし、繋がった人たちの笑顔も「全部ウソなのかな?」って勘ぐっちゃう自分がいて、でも本当は心細くて独りよがりで…という部分も歌詞にしました。でも、そんな私のことをわかってくれる人はいるし、発信する言葉にレスポンスをしてくれるみんながいるから、そのことを考えて<誰かの力になれればいい>という一節を書きました。だから「自分のことを歌ってくれている」って感想も多いです。

――MACOさんの活動はいまやネット上だけにとどまらず、ライブにも多くのファンが来るようになりました。

MACO:ライブに来てくれるのは高校生とか中学生とか私と同じ世代とか、若い子が多いです。でもみんな思うことは一緒なのかなって思いますし、少し前に公開した動画とかもちゃんとチェックしてくれていて、ライブでは歌ってくれたりする。そういう時に「ちゃんと聴いてくれてたんだな」って感激します。

――今後、アーティストとして目指す理想像はありますか。

MACO:有名になりたい。テレビを付けたら私の歌が流れていて「MACOの曲だ」ってみんなが分かってくれるのが一番の目標です。でもあんまり遠い存在じゃなく、みんなにとって身近な存在では居たいですね。だからSNSもやっていますし、これからもやり続けて、引っ張っていくというよりも、みんなでシーンを盛り上げていけたらと思っています。

 透明感のある歌声とキュートなルックス、同世代やティーン層の共感を呼ぶ歌詞、そしてSNSを通じてファンベースを広げてゆくMACO。“共感”がヒットの条件として確立しつつある現代のJ-POPシーンにおいて、彼女のような“身近な歌姫”は、親しみやすく、憧れの対象と成り得る存在として、これから多くの支持を集めていくだろう。

(取材・文=中村拓海)

■リリース情報
『23 plus』
発売:2014年11月26日(水)
価格:期間限定 Special Price ¥2,315+税

<CD収録内容>
1. 私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない
~We Are Never Ever Getting Back Together (Japanese Ver.)
2. Your Love feat. Matt Cab
3. ありがとう
4. 幸せ
5. 好きなの、本当に~Baby I (Japanese Ver.)
6. My Smile
7. Roar (Japanese Ver.)
8. Rock N Roll (Japanese Ver.)
9. 存在
10. 夢のなか
11. うれし涙 (MACO Ver.)
12. 22 (Japanese Ver.)
13. HERO
14. Love Lie
15. Missing You
16. My Boy, My Girl feat. Matt Cab
17. この世界中で
18. ふたり
19. I Wanna Go

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