亀田誠治とゴスペラーズ、「ハモリ」の効果を解説 亀田「ハーモニーは音楽を彩る最強のテクニック」

 音楽プロデューサーの亀田誠治がJ-POPのヒット曲を分析するテレビ番組『亀田音楽専門学校 SEASON 2』(NHK Eテレ)。11月13日放送分では、ゲストのゴスペラーズとともに「ハモハモ大作戦」と題して、ハーモニーをテーマに講義を行った。

 冒頭、亀田は「ハーモニーが音楽にどのような効果をもたらしているか」として、誰もが知っている誕生日の曲「Happy Birthday to You」を使って、続々とハモリのテクニックを紹介した。

「3度ハモ」は音の恋人

 まず、亀田とゴスペラーズは「3度ハモ」として、音と音との高さの違いを示す「度数」を使い、3度離れた音(2つ高い音)でハモることが一番簡単にハーモニーを付けられると説明。自然に歌いやすく、ついつい出てしまうものが「3度ハモ」であると語り、その代表曲としてサザンオールスターズ「真夏の果実」のサビを紹介した。亀田はこの曲で使われている3度ハモについて、「音の束、つまり音が恋人同士のようにくっついて、歌詞が立体的に聴こえる」と解説した。

2つの異なる感情を描く「まっすぐハモ」

 続いて、「まっすぐハモ」という、1つの音でハモリ続けるテクニックを紹介。これについてはゴスペラーズの安岡優が「一つの音だけでハモリ続けることで、主メロとの距離が変化する。それによって明るかったり複雑な印象が出てくる」と解説した。亀田は「まっすぐハモをしているときには何かしらの緊張感が漂っている」と、まっすぐハモの特徴を語ると、安岡は「3度ハモは同じ感情の方向を向いているが、まっすぐハモは2つの異なる感情を表現できる」と、それぞれの利点を述べた。

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