X JAPAN・Toshl、洗脳生活を語る「自分はボーカルに値しないと感じていた」
X JAPANのボーカル・Toshlが、8月22日放送の『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)に出演。7月に刊行した著書『洗脳~地獄の12年からの生還~』で書き綴った12年間にわたる"洗脳生活"を、再現VTRや自身のコメントを交えながらスタジオで告白した。
冒頭、スタジオに登場したToshlは“洗脳問題”で今回番組に出演した意味について「僕は長い間自分を見失っていた。その時はそれが必然だと思っている部分もあったけど、今考えてみれば極限の状態だったと思います。自分と同じような被害に遭われる方が出ないように。自分は被害者だけど加害者の側面もあるから」と、これ以上被害者を増やさないための告白であることを述べた。
同番組では、Toshl自身の家族が引き起こした金銭トラブルに由来する人間不信、そして今回の問題で鍵を握る、元妻との出会いについて放送。Toshlは当時について、「自分が有名になったりスターになったりすることが良いことだと思ってやってきたんですけど、自分に関わる人たちが豹変していくと『自分のせいなんじゃないか』って思ってくる」と、当時の心境を振り返った。
その後、世界進出を目指すX JAPANはより高い表現力を求めるようになり、Toshlはその理想と自分の力のギャップに思い悩むようになったという。そんな折に元妻からバンド脱退を勧められ、大きな騒動へと発展する。97年の脱退時には他メンバーからの反発もあったが、「自分なんかダメだ。ボーカルに値しないという否定(的な気持ち)もあって、自分のことしか考えられなかった」と述べた。
そして、元妻にとあるコンサート会場へ連れていかれたToshlは、そこで、ホームオブハートのM氏と出会い、セミナーへ参加するように。セミナーでは自分以外の人間が全てスタッフだと知らぬ中で“自分を見るトレーニング”“恨みを体で表現する”などといった様々な実習を経験し、主宰者や当時の妻から罵倒されたうえ、救いの言葉を与えられるなどして“洗脳”状態へと陥ったという。