解散直前のBiS、音楽シーンに与えた影響は? その型破りな活動を振り返る

 「nerve」という楽曲そのものには、アイドルソングとしての普遍性があると高根氏。従来のアイドル像を破壊してきた彼女たちのレパートリーの中で、「nerve」は最もアイドル的な魅力にあふれた楽曲であるという見方だ。

「『nerve』はいつの間にか代表曲になっていたという印象で、それは曲自体がやはり良かったからなんだと思います。メロディーも良いですし、歌詞も面白い。女の子が男の子を誘うんだけど、男の子がついてこないという内容で、松田聖子の『赤いスイートピー』を連想させます。そういう意味で、アイドルソングとして非常に普遍性がある楽曲でもあった。また、曲中にはファンの方と人差し指で触れ合うパフォーマンスがあって、それも人気の要因になっているのかと思います」

 今月2日には、横浜アリーナ公演のチケットが約1万枚あまっているとのことで、新宿ステーションスクエアでフリーライブイベント「最後のお願い」を行ったBiS。以前、BiSのマネージャーであるジュンジュンこと渡辺淳之介氏は、当サイトの取材に対し、「横浜アリーナに関しては、多くのファンが応援してくれていると思いますが、実際に埋まるとは考えていないと思います。以前に国技館でライブをやったときも、2階は全部空席でした。でも、今度の横浜アリーナは頑張って客席を埋めたいと思います」と語っていたが、果たして実際にどれくらいの人数が集まるのか。BiSが最後に驚くべき結果を残すことを期待したい。

(文=編集部)

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