嵐、AKB48、乃木坂46、BiSなどに楽曲提供 2014年期待の若手コンポーザーは?
男性二人組の音楽ユニット・USAGIとして、上田和寛とともに活動する杉山勝彦は、嵐やAKB48などに楽曲を提供する職業作曲家としても知られている。昨年、乃木坂46に提供した「君の名は希望」は、アイドル好きとして有名なBase Ball Bearの小出祐介が、雑誌『B.L.T. 』の連載「完全在宅主義者」で「歌詞が良いだけじゃなくて、メロディーとアレンジの一致感が半端なく良い」と語るなど、各方面で“名曲”と絶賛され、杉山は一気にその知名度を上げた。
アイドルカルチャーが花盛りの昨今、杉山のように楽曲のクオリティで注目される若手の作曲家/編曲家/トラックメイカーはほかにもいる。本稿では、現在台頭してきている若手コンポーザーを、そのプロフィールや手掛けたアーティスト・楽曲とともに紹介したい。
Carlos K.
ブラジル出身の日系2世Carlos K.は、幼少の頃からピアノを嗜んでいる28歳の作曲家/編曲家。2010年に遊助の「ミツバチ」やKyleeの「Everlasting」を手掛けたほか、2011年にプロデュースした板野友美の「Dear J」で一気に作家としての知名度を上げた。2014年には、乃木坂46が7月9日にリリースする『夏のFree&Easy』のカップリング曲「その先の出口」を手掛けている。複数のシンセサイザーを多トラックで重ねたサウンドに、カットアップやエコーなど、ボーカル加工を使用する楽曲が多い。
CLARABELL
CLARABELLは、2005年の『SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)』や2006年の『フジロック・フェスティバル』に出演経験のある、イノマタ ヒロカズとスズキ アキヒコによる2人組ユニット。作・編曲としては、E-girlsの知名度を格段に上昇させた「ごめんなさいのKissing You」を手掛けたほか、最新シングル『E.G. Anthem -WE ARE VENUS-』のプロデュースにも携わっており、彼女たちのハイクオリティな楽曲を支える重要な役割を担っている。重低音の効いた踊れるガールズポップは、特に定評がある。