『Mステ』出演のコールドプレイ、大ヒット曲「Viva La Vida」から最新作までに起こった変化とは?
新作『ゴースト・ストーリーズ』を携え、世界中にある中小規模の会場でライブを行っているコールドプレイが、6月12日にTOKYO DOME CITY HALLでプレミアライブを行った。日本でのプロモーションはまだ残っており、6月13日に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演し、キャリア史上最大のヒット曲「Viva La Vida」と、最新作でアヴィーチーとのコラボを見せた「A Sky Full Of Stars」の2曲を披露する予定。さらに、6月14日にはMTVが主催するMVの国際的授賞式『MTV VMAJ 2014』にも出演することが決定している。
ここ最近の2作では、打ち込みの要素を取り入れるなど、新たな試みに意欲的に取り組んでいるコールドプレイ。彼らが2008年の『美しき生命』でバンドとして確固たる地位を築いたあと、作品はどのように変化していったのだろうか。音楽ライターの麦倉正樹氏は、以下のように語った。
「コールドプレイは2000年にリリースした『パラシューツ』、2002年の『静寂の世界』、2005年の『X&Y』という初期三部作で、内省的なバンドとして海外でブレイクしているため、ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えた『美しき生命』と、2011年にリリースした『マイロ・ザイロト』のような力強くてカラフルなイメージは、彼らのディスコグラフィー的には異質なアルバムだったように思えます。そして『ゴースト・ストーリーズ』という作品は、初期の内省的な彼らに戻っているような印象を受けました。ただ、『美しき生命』『マイロ・ザイロト』を通り抜けたので音楽の高揚感は消えておらず、暗そうだけどギリギリ暗くない、クールなアルバムになったと感じました。アヴィーチーとコラボした『A Sky Full Of Stars』もそこまで明るい曲ではないですが、不自然には聴こえません。これは作曲を手掛けるボーカルのクリス・マーティンが鍵盤で美しいメロディを作ることを得意としているため、あくまで要素の一つとしてEDMを取り入れつつ、上モノの音が前に出ているからだと思います」