しゃちほこ、スパガ、ベイビーレイズが混戦のチャート 今後の躍進狙うアイドルグループの行方

 5位のファンキー加藤は2月のソロ第一弾以来ということで、なかなか短いスパンでの発売となった。昨年のファンモン解散も記憶に新しい中、これだけ積極的にリリース攻勢を見せるというのはなかなか意外というか、不思議なモチベーションの高さを感じさせる。ただこの矢継ぎ早のリリースが影響したのか、前作の初週3.8万枚に対して今回は初週1.9万枚。これはけっこうきついのではないか。ただファンモンもシングルの売り上げで注目されるようなグループではなかったので、今回はこの後に控えているであろうソロアルバムに向けての顔見せも念頭に置いたリリースなのかもしれない。

 そのほかでは10位のBUCK-TICKの安定感が素晴らしい。安定と言っても長い目で見るとじわじわと売り上げは落ちている。だがこれに関してはそれでも1万人が買ったということ自体が喜ばしく、またこのままリリースが続けていけたらいいなと思わせるものがある。

■さやわか
ライター、物語評論家。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。『朝日新聞』『ゲームラボ』などで連載中。単著に『僕たちのゲーム史』『AKB商法とは何だったのか』『一〇年代文化論』がある。Twitter

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