EXILE、なぜ一気に5人増加? グループ拡大戦略の背景を読み解く

 EXILEの新パフォーマーを決める「コカ・コーラ ゼロ プレゼンツ EXILEパフォーマー・バトル・オーディション」の最終選考が27日、東京・日本武道館で行われ、新メンバーの5人が決定し、大きな話題を呼んでいる。

 今回のオーディションで、同グループはプロデューサーのHIROを含めて過去最多の19人組となり、今後のパフォーマンスはHIROを除いた18名で行われるとのこと。新メンバーには、後輩グループの三代目 J Soul Brothersから岩田剛典が、GENERATIONSから白濱亜嵐と関口メンディーが、また、一般参加者から山本世界と佐藤大樹が選ばれた。

 EXILEが一挙に5名の新メンバーを加えた意図について、同グループの動向に詳しいライターの中西英雄氏は以下のように語る。

「メンバー増加の報道が出たときは、HIROが空いた穴を埋める意味合いを強く感じましたが、実際には常にEXILEのフレッシュさを保つための措置であることは間違いないと思います。LDHの稼ぎ頭であるEXILEは個々のマンパワー重視のため、多人数化することによって、さまざまな分野からの支持を集めることが可能です。白濱亜嵐と岩田剛典の加入は、結果発表前から“すでに決まっていること”とアンチの間では話題になっていましたが、そういったネタが出ること自体、EXILEの人気を証明しているように思えます」

 また、今回加えられたメンバーたちは、EXILEに次のようなメリットをもたらすことが期待できると同氏は続ける。

「TAKAHIROやNAOTOが『バイキング』(フジテレビ)の進行役に抜擢されたことを考えれば、今後EXILEのメンバーが他局で活躍するのは容易に想像がつきます。個々のメンバーが活躍するシステムは、ジャニーズとの動きにも似通う部分がありますが、ジャニーズのように制約を設けていないEXILEメンバーのほうが、テレビやラジオにおけて起用しやすい面もある。関口メンディーはバラエティ部門の突破口として、岩田と白濱、佐藤は俳優部門として名を馳せていくことでしょう。特に、三代目 J Soul Brothersの岩田剛典、GENERATIONSの白濱亜嵐と関口メンディーは、もともとEXILE TRIBEのメンバーだった経歴と、EXILEの冠番組以外でも話題を提供してきたメンバーですから、新生EXILEに化学反応をもたらすのは約束されたようなものです。

 EXILE初代メンバーであるMATSUとUSAの卒業がささやかれていますが、山本世界の加入は、『風貌がEXILEっぽく、パフォーマンスに並々ならぬセンスがある』という、まさに初期EXILEの原点をまかなえる人材としての採用だったと思います」

 ただ、今回の増員に関しては、懸念点もあるという。

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