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Z.O.Aの情報

(ゾア)

Z.O.A.は80年代の日本のニュー・ウェイヴを語るさいには欠かせないグループである。雑誌『フールズメイト』の編集長として、当時のプログレッシヴ・ロック/ニュー・ウェイヴ・ジャーナリズムの先鋭的イデオローグのひとりだった北村昌士が設立した<トランス>は、80年代インディーズの代表的レーベルだが、その看板バンドのひとつとして高い評価と人気を集めたのである。
Z.O.A.は、84年に森川誠一郎(vo)を中心に結成された。ハードコア、ポジティヴ・パンク、ノイズ/インダストリアル系のイベント・ギグを中心にライヴ活動を頻繁に展開、腕を切ったりビンの破片を投げつけたりする派手なパフォーマンスと高い音楽性で支持を広げ、86年6月に1st EPを発売。このころからルインズ、YBO2、ボアダムスらとの共演が増え、同年9月、森川以外のメンバーが全員ソダムに引っこ抜かれたことをきかっけに、森川はYBO2にギター/ヴォーカルとして参加する。
87年になってメンバーも揃いZ.O.A.は活動を再開、87年から88年にかけて<トランス>からEPと1stフル・アルバム『HUMANICAL GARDEN』を発表、頻繁なライヴ活動もあって、一躍インディーズ・シーンのトップに立つ。89年には最高傑作のひとつ『BURMMA』を、91年にも傑作『Confusion in Normality』を発表した。一時、吉田達也もバンドに参加していたことがある。
ポジティヴ・パンク的な耽美性に始まり、プログレッシヴ・ロックやファンク、ハードコアなどの要素を加えたZ.O.A.の音楽性はインプロヴィゼーションを中心とし、その途方もなく高い演奏力にも支えられ、プログレッシヴでありながらアグレッシヴで、混沌としたエネルギーが渦巻きながら様式的とも言えるほど美しい。変拍子を駆使し、森川の言葉以前の叫びが駆けめぐる、一聴してそれとわかるサウンドは、唯一無比の個性をもっていた。バンドはしばしのブランクをはさみながらも90年代以降も活動を続け、00年に最新作『仮想の人=The moon said that you are the moon』を発表している。 (小野島 大)

制作協力:
OKMusic

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