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Take That

(テイク・ザット)

“USにニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックあり、そしてUKにテイク・ザットあり”——仮に、バックストリート・ボーイズ以前のティーン・ビート・シーンを表現するならば、こんな言いまわしができるのではないか? 92年のメジャー・デビューから96年の解散に至るまで、全英シングル・チャート1位に輝くこと8回、全米ビルボード・チャートでは最高7位をマーク。テイク・ザットはUKが生んだスーパー・グループの代表的存在である。
そんな彼らの歴史は、ストリート・ビートとキューティスト・ラッシュの2グループに、ロビー・ウィリアムズが加わったことから始まる。「多くのレコード会社に門前払いされた」との発言が物語るように、彼らのスタートはけして華やかなものではなかった。しかし努力の賜物か、91年にはメジャーへ進出。翌年の1stアルバム『テイク・ザット・パーティ』がいきなり全英チャート2位を記録し、前述の通りその後、破竹の勢いでシーンを席巻していった。——メンバー4人の爽快なコーラス・ワーク、そして巧みなダンス。ディスコ/R&B/フォーク/AORのテイストを絶妙に取り込み、築き上げられた煌びやかなポップ・チューンの数々。それらは老若男女のほとんどを魅了したのである。
また、華やかな成功とは裏腹に、彼らはグッドルッキングな容姿からアイドル扱いされ続け、最後までアーティスティックな側面を評価されることのなかった悲運のグループでもある。
解散以降はメンバーそれぞれがソロ活動に取り組んでいたが、解散から10年、長い年月を経て遂にグループの再結成が決定し、新作アルバム『ビューティフル・ワールド』(07年2月)が制作された。
今回は残念ながらロビー・ウィリアムズ不参加で、4人での再結成となっている。しかしリード・シンガーのゲイリー・バーロウをはじめ、各メンバーの歌声は円熟味を増し、以前とは違う新たな魅力を醸し出している。先行シングルとなった「ペイシェンス」は、いまの彼らだからこそ歌うことのできる、深みのあるバラード・ナンバーに仕上がっている。
かつてのアイドル・グループが大人になり、さらに成長した姿を見せてくれる……世界中にいる彼らのファンにとって、こんなに嬉しいことはないだろう。また、全盛期を知らない新しいファンも取り込んでしまうクオリティの高さも見せてくれている。

制作協力:
OKMusic

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