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玉石混交ながらもラップ・アーティストがゴマンといるUSのヒップホップ・シーン。なかでもウェッサイ・アンダーグラウンドにいるアーティストたちのレヴェルは非常に高く、また層が厚い。かつてローカル・フレンズとヴァイナル・マイナーズ（あのアーキテクトもメンバーだった）というトリオで活動していたインテリ〜リリシスト〜ハーコー系ラッパー＝アンコールも、同地域を代表するラッパーのひとりだ。00年に、ダン・ナカムラ（ハンサム・ボーイ・モデリング・スクールやゴリラズなどの仕かけ人）が主宰するレーベル＜75ARK＞からデビュー・アルバム『セルフ・プリザヴェーション』をリリース。奇をてらわずに実直な口技（ラップ・スキル）で多くの聴衆を魅了した。さらに渋味に磨きをかけたようなアングラ大作『レイオーヴァー』（04年）もリリースし、「ウェッサイの地下シーンに我あり！」を猛烈にアピールした。