大黒摩季は“人生の応援団長”だーー同性ライターから見たカッコよさとは?

 大黒摩季のカッコよさは、生き様そのものにある。問題に直面する苦しさも、家族を想う愛しさも、全て歌に込められている。だからこそ、ダイレクトに心に届くのだ。もがいて、悩んで、それでもなおパワフルに歌い上げる大黒の姿に、勇気づけられないわけがない。復活ライブの映像では、「ら・ら・ら」の一節で<こんな年齢だし、親も年だし、>のあとに続く、<あなたしかいないし…>の部分を「まだまだでしょー」とアレンジしてシャウトするシーンも。大黒の歌う姿を見ると、まるで喝を入れられたように、背中がしゃんとするのだ。

 誰もが、生きていれば「なんで自分がこんな目に」と思う場面がある。大黒摩季は、そんなときに寄りそってくれる、人生の応援団長のようだ。寒さが増し、心にも北風が吹きやすくなる季節。12月23日の夜は、大黒の愛あふれるシャウトで熱くなろうではないか。

(文=佐藤結衣)

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