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SAがメジャーデビュー後も剛速球を投げ続ける理由「大袈裟なくらいはみ出したほうが絶対いい」

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 SAが10月19日、メジャーデビュー後、初となるオリジナルアルバム『WAO!!!!』をリリースする。彼らならではの胸ぐらを掴んでくるような熱いメッセージはもちろんのこと、40代〜50代のロックファンにとっては、子どもの頃に憧れた日本のロックへの初期衝動を呼び覚ましてくれるアルバムだ。それは、たとえ時代が変わろうとも決して色褪せることのないものでもある。彼らが放つ“普遍的なロックのかたち”は、世代を超えて響くに違いない。変化球の多い現在の音楽シーンにストレートな豪速球を投げつけてくるSA。TASEI(Vo.)とNAOKI(Gt.)に話を訊いた。(冬将軍)

テーマは「昭和で行こう」

ーーこれまでのSAの延長線上にありつつも、“古き良き日本のロック魂”を感じるアルバムになりましたね。

TAISEI:SAを15年やってきて、あらためてメジャーという新しいステージに立って「今、何をやろうか?」と考えたとき、ナオキちゃん(NAOKI)と「昭和で行こう」という話になったんだよね。オレらがガキの頃に聴いた音楽、パンクやロックンロールはもちろんなんだけど、どうしても外せないのが“昭和の日本のロック”だった。もっといえば歌謡曲であったり。そういう昭和のカッコよさを持っている音楽は、現在のシーンを見渡してもあまりないなぁ、と寂しさを感じることもあって。オレらみたいな50歳の人間がそれをやるんだけど、そこはノスタルジーじゃなく、「現在の形で昔好きだったものを思いっきり詰め込もうぜ」という感覚にしたかった。

ーーそうした意味で、パンクやオールドスクールのロックンロールのみならず、楽曲の振り幅をこれまで以上に感じました。

NAOKI:「パンクしかやらない」という呪縛は昔からないからね。この10年くらいで様々な変化を見せてきた。バンドのあり方も変わったし、ステージで笑うようになったんですよ。今作でも<ハッピー? ハッピー!>(「ピーハツグンバツ WACKY NIGHT」)なんて言ってるわけで、自ずと開けている感じが出ているんでしょうね。昔シャネルズとか聴いて思った「これいいよなぁ」や「この感じ好き」という素直な気持ち、いろんな音楽に対しての童心が蘇ってワクワクするようなもの。それを今のオレらは体現したいんです。

TAISEI:昔はもっと、ワクワクする音楽や圧倒的なバカバカしさとハッピーさのある音楽が多かったと思うんだよ。おこがましいけど、「愛があったらみんなハッピーになれるぜ」という部分も読み取ってくれたら嬉しいな。

ーーハッピー全快でゴキゲンなロックナンバー「ピーハツグンバツ WACKY NIGHT」ではじまり、力強い自信に満ち溢れた「CLUNKER A GO-GO」で締めるという流れも現在のSAを象徴していますよね。

TAISEI:いろんなフェスやイベントに出るようになって、今まで共演しなかったような人たちとも一緒になったりするんだけど、こっちがハッピーなところを見せれば向こうも自ずと心を開いてくれるというか。イソップ寓話じゃないけど「こっちが光を当てれば向こうも自然とコートを脱ぐでしょう」というような。SAも昔は鎧を着て“オラオラ”でやってたんだけど、あるとき「なんでバンドやって、ステージに立ってるんだろう?」と考えて、「やっぱり楽しくやらなきゃ、おもしろくねぇな」と思えたことが、結果的にSAとしていい方向に行けた理由のように思えるね。

ーー楽曲からは、いい意味での“メジャー感”も感じました。TAISEIさんはBAD MESSIAHで、NAOKIさんはLAUGHIN’ NOSE、COBRA、DOG FIGHTでそれぞれ過去にメジャーデビューを経験していますが、SAとしては初めてのメジャーデビューとなったわけで。やはり環境も変わったと思いますし、そこで得た手応えのようなものもアルバムには出ているのでしょうか?

NAOKI:昨年もオレたちだけでアルバムを出して、その前の年も出して、毎年のように自力でやって。そのなかで今作につながるような伏線を張った曲はあったから。だから、メジャーもインディーも関係なく、キャリアを積み重ねた結果として、今回のようなアルバムが出来たと思うんです。

TAISEI:前にメジャーを経験した頃は20代だったし、50歳を手前に再びメジャーデビューして、環境というよりは自分の考え方が変わったね。メジャーに行く前も意識はプロだったけど、「お金もらって、いい音楽をやって、いいライブをちゃんと見せる」という意識は年々上がってきている。

NAOKI:レコード会社もオレらの音楽やステージを信じてくれているから。レコード会社と言っても仲間が増えた感覚なんですよ。力を貸してくれるコムレイズが増えた、それがたまたまテイチクさんだったというだけで。なんかあれば、「よし、飲みに行こうぜ」っていう(笑)。

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