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GLAY『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 “Supernova”』ファイナル公演

GLAY、ファンとの“信頼”を再確認した夜 サービス精神満載の4年ぶり武道館公演レポート

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 GLAYのライブツアー『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 “Supernova”』が東京・日本武道館3DAYSでファイナルを迎えた。今回、19カ所30公演というロングツアーの最終日である4月24日のライブの模様をレポートする。

 開演を待つ場内に「ライブハウス武道館へようこそ~!」とアニメ声が響く。開演前のアナウンスは、HISASHI(Gt)が作詞作曲を手がけた楽曲「彼女はゾンビ」に登場するキャラクター”ソンビ子ちゃん”によるもの。「録音撮影は禁止、心のデータフォルダで!」「(話を聞かない観客は)罰として『HOWEVER』を歌っていただきます」など、ジョークを交えながらマナーを伝えるという、ライブ本編が始まる前からGLAYの遊び心が伺える。場内からも笑い声がこぼれ、ライブへの期待が高まる。

 ちなみにこの日のライブは九州、熊本地震を受け、「会場に来ることのできないファンの人へ少しでも届けられたら」と、急遽ニコニコ生放送で中継されることになった。

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 開演時間になると客電が落ち、ステージにはスモークが立ち込める。照明が赤から青に変わるとSEとともにTOSHI(サポートDr)、JIRO(Ba)、TAKURO(Gt)、HISASHI、そしてTERU(Vo)が登場し、客席からは悲鳴に近い歓声が上がる。1曲目の「Scoop」から腕を上下に振りリズムを取る動作、いわゆる「GLAYチョップ」が2階席の最上部まで広がる光景は壮観だ。

 続いて「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」ではおなじみのコール・アンド・レスポンス。気心しれた関係ならではのお約束が楽しい。TAKUROとHISASHIも花道から1階サイド席まで近づき、ファンへアピール。

 MCはTERUの「ただいま!」と客席の「おかえり!」から始まった。双方にとってライブが帰ってくる場所であることが伝わるやりとりだ。「明日のことなんか考えなくていいんだぞ! 思い切り暴れていこうぜ! 2階席、ガンガン来いよ! 1階席、思いっきり愛しあおうぜ! 1階席! 1階席…?(ここで間違いに気づく) アリーナ、気を使って? 1階席って言ってもそこはアリーナが反応してくれよ……」とファンからも愛されているTERUの名(迷)調子のMCも安定の通常営業。

 気を取り直したTERUの「20年間で最高の武道館にしようぜ!」という声から「汚れなきSEASON」へ。JIROがその場でステップを踏む。曲間でバックドロップが上がり、ひび割れた窓のような形状の巨大なセットが現れた。

20160503-gy4.jpgTERU(Vo)

 TERUが4年ぶりの武道館であること、その間に東北で開催した『GLAY EXPO』や20周年の東京ドームライブなどに触れ、「皆さんに協力してもらって、最高の年月を過ごさせて貰っております。僕たちが皆さんにお返しできるのは、素晴らしい演奏、歌、音楽……そして、誰にも負けない愛情(笑)を届けていきたいと思います」と感謝の言葉を述べた。そしてアコースティックギターを抱え、「皆さんの故郷を思い浮かべながら聴いて欲しいと思います」と、5人の生演奏のみで構成された「カナリヤ」へ。この曲が始まると筆者の隣席の女性ファンがすすり泣いていることに気づいた。周囲も同じような表情で、ステージを見つめている。続いて始まった「100万回のKISS」、「シキナ」でも同じような表情で聴き入る観客の姿を見て、数百万枚を売り上げたバンドの誰もが知っている”ヒット曲”ではなく、誰かの青春に寄り添った”大事な一曲”がGLAYにはたくさんあるのだということを改めて感じさせられた。

 しっとりとした雰囲気から一転してモンキーダンスからスタートする「everKrack」では、忍者の格好をしたカメラマンがメンバーを撮影。黒子になるべき存在に対するGLAYのサービス精神がここでも伺え、にやりとしてしまう。「Believe in fate」から間髪入れずに始まった楽器隊セッションでは、アウトロではHISASHIがアニメ『おそ松さん』初代オープニング曲の「はなまるぴっぴはよいこだけ」を演奏する一幕も。なお、HISASHIはニコニコ動画にこの曲の「弾いてみた」をアップするほど愛好しているようだ。

 「長く続けていくと、皆にいろんな曲をたくさん聴いてもらえるし、僕たちも楽曲たちも幸せだと思います」と語るTERU。続けて「07年くらいにいろんな壁にぶつかり、再び歩み始めた頃の曲です」と「SORRY LOVE」へ。その後の「Will Be King」「航海」の披露など、どの時期の曲もバンドの歴史を感じさせてくれる。

 「航海」の演奏が終わるなり開口一番「しまった~サザエさん録ってくるの忘れた~」とHISASHI。何かと思えば「以上、GLAYの『航海』、HISASHIの『後悔』を聴いていただきました! ……あれれ、冬に逆戻りかな?」と彼流のジョークで会場を沸かせ、続いてこの武道館3DAYSが初披露となる「デストピア」へ。そのまま「百花繚乱」とアッパーなナンバーで盛り上げる。

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 最後は、北海道新幹線開業のテーマソングである「Supernova Express 2016」が会場にいるファン全員のタイトルコールと手拍子と共に奏でられた。

「またみんなに”おかえり”といってもらえるであろう活動をこれからもやっていこうと思います!」そう宣言できる強さがGLAYにはある。だからこそファンも信頼感を持ってバンドに向かい合うことができるのだ。そして、ステージに一人残ったJIROがカメラを取り出して客席を撮影し、アットホームな雰囲気で本編が終了した。

      

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