GLAY『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 “Supernova”』ファイナル公演
GLAY、ファンとの“信頼”を再確認した夜 サービス精神満載の4年ぶり武道館公演レポート
アンコールでは各メンバーがツアーの想いを語っていく。20年以上GLAYのリズムの屋台骨を支えているサポートDrのTOSHIは「改めてGLAYと一緒に作り上げた貴重な経験だった」とコメント。
今回のツアーではワイヤレスではなくシールドに変更し、サウンドの改善をはかったというJIRO。「そうすることでGLAYの曲にある想いをもっと熱く伝えたいという気持ちになれた。20周年越えてもこんな気持ちでやることができて、それが皆に届いているというのが嬉しい」と嬉しそうに語った。
TAKUROは来場したファンへの感謝を述べた後、突然「GLAYクイズ」なるものをTERUへ出題。「MILESTONE~胸いっぱいの憂鬱~」の歌い出しを聞くも「はっ?」と即座に回答できないTERUに対して「俺もわからない」とボソッとTAKURO。そんなやりとりに会場中が笑いに包まれた。
HISASHIのMCの番になるとゾンビ子ちゃんの声と共に天井から彼女の人形が落下し、そのまま「彼女はゾンビ」へ。ギターソロパートでは「HISASHIチャレンジ」と称して、目隠ししたまま札を引き、ウクレレやリコーダー、オタマトーンなど、札に書いてある楽器でソロを演奏するという企画だ。これまではなかなかギターを当てることができずにいたHISASHIだが、この日はついにギターを引き当てることに成功。「CD通りの演奏が聴けるんですね」というTERUに対して、HISASHIが「じゃあもうちょっとCD通りにしようよ」と茂木淳一氏を呼びこみ、CD通りのポエトリーリーディングを披露するというサプライズも。
そしてラストの「HIGHCOMMUNICATIONS」で大団円を迎え、「さよなら」ではなく「行ってきます!」とステージを去るメンバーの姿がとても心強い。彼らはもうすでに新しいスタートラインに立っているのだろう。そんな風に思わせてくれるステージだった。
(取材・文=藤谷千明/写真=岡田裕介)
■セットリスト
4月24日(日)日本武道館
『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova"』
1.Scoop
2.千ノナイフガ胸ヲ刺ス
3.汚れなきSEASON
4.STARLESS NIGHT
5.laotour ~震える拳が掴むもの~
6.カナリヤ
7.100万回のKISS
8.シキナ
9.everKrack
10.Believe in fate
11.SORRY LOVE
12.Will Be King
13.航海
14.デストピア
15.百花繚乱
16.TILL KINGDOM COME
17.GREAT VACATION
18.Supernova Express 2016
EN1.Life ~遠い空の下で~
EN2.BEAUTIFUL DREAMER
EN3.空が青空であるために
EN4.彼女はゾンビ
EN5.HIGHCOMMUNICATIONS