ワンマンライブ『[ jet setter, jet lag tours ♥ tartans' turn ] ep.2 / attack of the tartans』をレポート
meg rockはやはり歌ってなんぼのアーティストであるーー栗原裕一郎が年末ワンマンを徹底レポート
2016年12月26日、年末定例となっているmeg rockのワンマンライブ『[ jet setter, jet lag tours ♥ tartans' turn ] ep.2 / attack of the tartans』が渋谷WWWで開催された。昨年のTSUTAYA O-CrestからWWWに会場を変えたのは、夏に初めて実現したメロキュア・ワンマンで好感触が得られたためだろうか。
会場に着いてロビーでひとしきりツイッターを眺め、さてそろそろ入ろうかと場内への扉に手を掛けたら、meg rockの「あとろっぷんとかほんとむりごめん、おことたいむ」と叫ぶツイートが流れてきて苦笑。「おこと」とは琴のことで、前日に「開演押したら春の海!」とか呟いていたのだ。場内にはmeg rock選曲によるBGMが流れていたのだが、果たして開演時間は押して、渋谷WWWに「春の海」が響き渡るという椿事に。大喜びするメグロッカー(meg rockファンのこと)たち。
終わると続けて雅楽の「越天楽」が流れだし、微妙な空気になりかけたところで、ファンにはお馴染みの「ダースベイダーのテーマ」が鳴ってメンバーがステージに。
meg rockはコートを着ている。襟は白いファー、カーキ色の生地の身頃に、タータンチェックの袖、裾にも何かファーがあしらわれた不思議なロングコートだ。
「レジへGO!」、「6cm」とまずはアップテンポな2曲。
暑そうな格好だなあと見ていたら、案の定リハから汗だくだという。しかし脱ぐポイントは決めてあるとかで脱がない。
MCの合間には「おむすびタイム」あらため「ケーキタイム」が。メロキュア・ワンマンでステージフードをケーキにしてみたらとても良かったそうで、この日も苺のショートケーキが用意されていた。昨年初めて参加したワンマンでは、ステージでおむすびを食べるmeg rockに軽いカルチャーショックを受けたものだが、それから1年、メロキュア関連ライブでたびたび目にしたためもはや違和感がない。慣れというのは怖ろしいものだ。
続いて「君のこと」「ベビーローテンション」。「ベビーローテンション」では2コーラス目のサビ前「君にはね 君だけには こぅ呼んで欲しいの」に応えて「めぐ!」という声(というか雄叫び)が会場から上がる。歌詞カードではこの名前の部分はブランクになっていて「各自で好きな名前を入れてね」という注が付いているのだ。
暑い暑いと漏らしながら「あっ、これ取れるのでは!?」とコートの襟のファーを外し風を入れて一息。だが「もうちょっとだから頑張る!」とまだ脱がない。