丸本莉子がスタジオライブで伝えた柔らかいメッセージ 初の生配信で堂々と歌う

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 ビクターエンタテインメントが設立した新レーベル「AndRec」の第一弾アーティストとしてデビューした丸本莉子が7月16日、「丸本莉子 LIVE at Victor Studio『一本勝負!!』」と題したスタジオライブを敢行。その模様が「GYAO! MUSIC LIVE」で生配信され、力のこもったパフォーマンスを見せた。

 ライブのスタート直前、「行ってきます!」と力強く一言放ち、スタジオに向かった丸本。アコースティックギターを抱え、1曲目に披露したのは「心のカタチ」だった。最初こそ緊張でこわばった表情だった丸本だが、<枯らさないで笑顔の花 きっときっと愛が生まれるから>のフレーズと呼応するように、徐々に笑顔になり、抱擁力のある歌声を広げていく。2曲目はアコースティックセットから一転、ポップなバンドサウンドが印象的な「ご機嫌ベイベー」。バンドのグルーヴに乗り、彼女の特徴的なボーカルがさらに冴えを見せた。

 丸本はインディーズ時代から、全国各地の様々な場所で歌ってきた。そのためか、初めて歌う場所、さらにスタジオライブの生配信という不慣れな環境でも、まずは自分が楽しみ、人々を巻き込むすべを知っている。この「ご機嫌ベイベー」ではアドリブでコール&レスポンスをはさむなど、特殊なシチュエーションを瞬く間に“ホーム”に変えた、という印象だった。

 その後のMCで「自分だけじゃなく、たくさんの人を励ますことができる曲になるように歌っていきたい曲です」と語り、デビュー曲の「ココロ予報」を披露した。4年前にメジャーデビューを目指して上京したもののきっかけをつかめず、一時は諦めかけていたという彼女。「私には夢があるから大丈夫」と自分に向き合い、作り上げた応援ソングだ。決して「頑張れ」と押し付けることなく、彼女の歌声はリスナーの心を自然と前向きにする力がある。例えばそれは、慌ただしい日々から離れて故郷に帰ったときのような、懐かしさや温かさとともに背中を押される感覚に近い。音源で聴くのにも増して、ライブではさらにそのメッセージがダイレクトに伝わってきた。

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