>  > UQiYOが語る、音楽を“体験”させる意味

2ndアルバム『TWiLiGHT』インタビュー

UQiYOが語る、音楽を“体験”する意味「『ひとりの人に届けるパーソナルな音楽』を作る」

関連タグ
CHILL
DANCE
JPOP
ROCK
エレクトロニカ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
20150318-uqiyo6.jpg

 新鋭音楽ユニットのUQiYOが、3月18日に2ndアルバム『TWiLiGHT』をリリースする。メンバーはシカゴ育ちのYuqi(ボーカル・ギター・ピアノ&ループプログラミング・ミックス&マスタリング)と、幼少期からピアノを習得し、ジャズに造詣の深いPhantao(ピアノ・キーボード)。2013年5月にリリースした1stアルバム『UQiYO』で浮遊感のあるベッドルームミュージックを生み出し、多くのファンを獲得した彼らは、最新作『TWiLiGHT』でそのきめ細かな音作りはそのままに、より開放的で親しみやすいエレクトロミュージックへと移行。北欧の音楽のようなキュートさと、日本的ともいえるメロディセンスで表舞台へと打って出る。今回リアルサウンドでは、ロングインタビューを2回に渡って掲載。前編ではユニットが生まれたきっかけや音楽的ルーツ、作品の作り方と届け方について大いに語ってもらった。

「金髪の工場長に怒られながらとか仕事してました(笑)」(Phantao)

――今回のアルバム『TWiLiGHT』は、前作と比べてより開けた印象の作品で、ポップミュージックとして秀逸な仕上がりと感じました。まずは初登場ということで、どういうきっかけでこのユニットが生まれたのかを教えてください。

Yuqi:僕は、2007年くらいに前のバンドを解散していて。その後、スピーカー製造を行っている老舗のスピーカーの会社に就職しました。僕は音響一筋で、大学でも音響工学の修士課程を卒業していたので、この会社でエンジニア開発などを担当していました。Phantaoはその会社の同僚で、製造技術を担当している人間だったんです。はじめは社内でお互いに音楽をやっているということを知っていたので、ちょっと意識をしつつ、なんか不気味な笑いを浮かべるやつだなあと思っていました(笑)。

Phantao:気持ち悪いなと思ってたんでしょ(笑)。

Yuqi:就職して何年か経ったとき、会社主催の忘年会で社内にある軽音楽部の一員として、James Bluntの「You’re beautiful」をカバーしたんですよ。僕は風邪を引いてしまって、鼻声で咳が出る中でなんとか一生懸命歌ったんですが、ひどいもんだったんですよね。そしたら終わったあとに彼が歩いてきて、一言「がんばれ」って。

Phantao:上からね。

Yuqi:かなり上から言われてました。その時は少しムカついただけで終わったんですけど、数年後に軽音部内で結成したバンドメンバーの中にPhantaoがいて、そこでじっくりお互いのパフォーマンスを見て、尊敬し合えるようになりました。そんなタイミングで、彼は「ジャズ一本で食っていく。専門学校に入り直す」と言って会社を辞めたんです。

Phantao:すげえバカですよね(笑)。

Yuqi:会社に一回入って、やっぱり音楽で食っていくって、なかなか思えないですよ。その時は「頑張って!」って感じだったんですけど、他の機会で生バンド演奏をやってもらったのを期に、だんだん一緒に音合わせなどをするようになって。

――スピーカーの会社というと、音にうるさい先輩とかもいそうな熱い環境ですね。

Yuqi:そうですね。もともとその会社っていうのは、体育会系のノリで「おい、気合でこのスピーカーを作るんだ!」くらいの感じだったんですけど、世代が若くなればなるほど、ちょっとインテリっぽい人たちが増えてきた。なので、理論でこれまでやってきた自分にとって、職人的な音の捉え方としての面白い意見もたくさんあって、良い刺激になりました。

Phantao:僕は現場に近い仕事をしていたんで、金髪の工場長にちょっと怒られながらとか仕事してました(笑)。

――そうした環境で仕事をしていたことは、現在の音作りにどう影響していますか。

Yuqi:僕は、エンジニアをしながら、Hi-Fiスピーカーにも携わっていました。もちろんスピーカーもいっぱい作って聴いていましたし、エンジニアなので毎年秋に開かれている「東京インターナショナルオーディオショウ」で最高級のセットを体感していたりするわけでして。この世界を体感した以上、そういったセットで聴いてもらえるような音楽でありたいと思います。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版