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海外大物のキャンセル、なぜ起こる? フジロック、カニエ降板で広がる波紋

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柴 那典
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 カニエ・ウェストが、7月25~27日に開催される『FUJI ROCK FESTIVAL'14』への出演をキャンセルした。FUJI ROCK FESTIVAL'14 事務局によると、キャンセルの理由はアーティストの都合によるものとされており、詳細については明かされていない。

 ヒップホップ・ミュージシャンであるカニエが、ロックフェスのヘッドライナーのひとりとして招聘されたことに対し、ファンからは期待が高まっていたため、ネット上では今回の発表を残念がる声も少なくない。

ロックフェスに詳しい音楽ライターの柴那典氏は、今回カニエがキャンセルしたことについて、次のように分析している。

「今回の発表と同じタイミングで、彼はオーストラリアツアーを9月まで延期することを発表しています。ツアーの延期理由に関しては『2014年にリリースする予定のニューアルバムを仕上げる上で、予期せぬ必要な作業が生じたため』と公式に発表がありました。フジロックのキャンセルもこの余波を受けたものとされます。大物洋楽アーティストのツアーやフェス出演にあたっては、ヨーロッパ、北米、南米、アジア圏などを全て視野に入れたグローバルなスケジュールを組み立てています。今回のカニエに関しても、単に一つのフェスをキャンセルしたということではなく、オーストラリアも含めたアジア全域のツアー日程に関して、リスケジュールを行ったということなのでしょう。もちろん、一度『出る』と表明してからのキャンセルは、アーティスト側にもマイナスなことですから、相当な覚悟があったはずです。そう考えると、カニエの場合は新作を完成させることの方が重要で、ある意味ではアーティスト性を第一に考えた上での決断といえるかもしれません」

 また、柴氏は過去に同フェスにおいて、大物洋楽アーティストが公演をキャンセルした例として、2004年のモリッシーのケースを挙げた。

「過去にフジロックで、ヘッドライナーがキャンセルした例も一度だけあります。2004年に開催された『FUJI ROCK FESTIVAL'04』で、モリッシーが出演日の2週間前にキャンセルを発表しています。その時は直前だったため、代わりのビックアーティストを呼ぶこともかなわず、『These Charming Men』というThe Smithのコピーバンドがサプライズ出演しました。会場では、ファンも半ばヤケクソで盛り上がっているような状況で、もし当時Twitterがあれば大炎上していたかもしれません」

 そして、フジロックの「見せ場」はここからのブッキングにかかっていると柴氏。

     
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