SMAPに影響されたリアルGMT!? 福井県のロコドル せのしすたぁ登場

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良質な楽曲がアイドルファンの間で話題となっている、福井県のロコドル・せのしすたぁ。

 NHK朝の連続小説『あまちゃん』が昨年世間を席巻したように、今はアイドルブームであり、ロコドル(ご当地アイドル)ブームでもある。せのしすたぁは、その「あまちゃん」から展開された「全国『あまちゃん』マップ!あなたの町おこしキャンペーン」で、47都道府県のご当地アイドル・福井県代表に選出されたグループ。メンバーは、長女役の「ゆうほ」とニ女役の「まお」の2人で、ともに高校を卒業したばかりの18歳。実の姉妹ではなく、小学校からの幼馴染同士だ。

 彼女たちの魅力は数あれど、最も特徴的なのは、楽曲のアイドルポップスとしての質の高さ。メロディーラインが心地良く、軽快で踊れるそのサウンドに、耳の早いアイドルファンたちがこぞって熱狂している。プロデューサーでありマネージャー、そして楽曲制作も行っている森永康之氏(クリエイティブオフィスSHOWCASE)は、その音楽ジャンルを「和製歌モノディスコ」と、今回の取材で定義した。

※この取材は今春発売予定のアイドルDVDマガジン『IDOL NEWSING vol.1』との合同で行われました。
取材時の様子はこちら。
http://idolnewsing.com/dvd/dvd_idolnewsing1/1171

ゆうほ:私は元々AKB48さんが好きで、いろんなアイドルさんの曲を聴いて来たんですけど、森永さんの曲はたくさんの音が重なってないから、耳にうるさくないし、何て言うか、今までに聴いたアイドルさんの曲とは違うから、面白いなって。歌いやすいし。

まお:歌詞には私たちが話してたことが書かれてて「あーこないだ言ってたことじゃん」「あの子のことだ」とか、面白いんです。自分たちが思ってないことを歌わせられるわけじゃないから、すっごく嬉しいし、感情も入る。ami~gas(まおが兼任し、ゆうほも元メンバーだったグループ。同じく森永氏が楽曲制作を行っている)やせのしすたぁを始める前はEXILEとかみんなが聴いてるものしか聴いてなかったんです。でも今は自分たちの曲しか聴いてない。

森永:せのしすたぁは元々「瀬乃∞しすたぁ」という名前で、今のメンバーとは全く別に2010年から始まってるんですけど。その少し前に付き合ってた女の子がジャニーズ、特にSMAPが好きで。それでSMAPを聴くようになって、もう、超いいなと。コンサートも3回くらい行って。アイドルソングのレベルの高さに気付いたんです。世界中探してもこんなにキャッチーで、凝ってて、よく出来てる音楽はないなって。だから完全にSMAPなどのジャニーズを意識して曲は作ってます。

まお:ジャンルでいうと何になるの?

森永:う~ん、「和製歌モノディスコ」ってことで!これからはもっと80年代、90年代のディスコサウンド、みたいなものを追求して行きたい。

ゆうほ:「アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!」は歌詞にインパクトがあるよね。

森永:Negiccoさんの「アイドルばかり聴かないで」との関連性をよく聴かれるんですけど、実際は全然意識せず作りました。でも聞かれると話題性に便乗して「アンサーソングです」と答えてます(笑)。歌詞は僕の生活自体が仕事もレッスンもずっとこの子らと一緒なので、もう書けることがこの子たち自身のことしかないんですよね。盗み聞きしたり、相談したりして歌詞を作ります。

せのしすたぁ♪「アイドルなんて なっちゃダメ!ゼッタイ!」 MV

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