Kis-My-Ft2はなぜブレイクしたか? SMAP譲りのキャラ立ち戦略を読み解く
Kis-My-Ft2のシングル『光のシグナル』が初週20万枚を越えるセールスを記録し、オリコン週間チャートの1位にランクインした。
Kis-My-Ft2は昨年、SMAP中居正広のプロデュースによる派生ユニット「舞祭組」が注目を集めるなどして、人気が高まっていた。冠番組であるバラエティ『キスマイBUSAIKU!?』は4月3日から全国放送に昇格。ますます勢いを増していることが伺える。
ジャニーズの若手グループの中でも、同グループが特にブレイクした理由を、ジャニーズの動向に詳しい芸能ライター・ジャニ子氏は次のように分析する。
「Kis-My-Ft2がブレイクした背景には、SMAPチーフマネージャーである飯島三智さんの管轄にあるということが、まず挙げられるでしょう。ジャニー喜多川さんが舞台での活躍を重視するのに対し、飯島さんはテレビでの露出を重視する傾向があります。Kis-My-Ft2はかねてより、SMAPと多数共演することによって、その知名度を高めてきました。また、彼らは前列の3人と後列の4人に明らかな格差があることが知られていますが、舞祭組などでそれをネタにすることによって、各メンバーが明確なキャラクターを打ち出すことに成功しています。先日放送された『中居正広のミになる図書館』では、舞祭組の千賀健永さんがそろばん検定に挑戦し、中居さんに『一番スケジュールが開いていたからお前に振った』と弄られていましたが、先輩からそんな風に扱われるのは“キャラが立っているから”こそだと思います。SMAPでは木村拓哉さんや稲垣吾郎さんが男前路線、草なぎ剛さんや中居正広さん、香取慎吾さんがバラエティ路線のキャラクターを、それぞれ打ち出すことによってグループとしての活動の幅を広げてきましたが、そのスキームはKis-My-Ft2にも引き継がれているのかもしれません」