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大物公演続く「洋楽」来日事情 若手~中堅公演の実現には課題も

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 ローリング・ストーンズが8年ぶりの来日公演を行っている。また昨年にはポール・マッカートニーが11年ぶりの日本公演を行い話題となった。このところ洋楽ベテランミュージシャンの来日が続いているが、一方でそれ以外のリアルタイムで活躍している若手から中堅にかけてのミュージシャンについては、フェス以外での来日がめっきり減ってしまった感もある。かつては毎年のように来日公演を行っていたが、久しく日本に来ていないミュージシャンも多い。世界的なブレイクを果たしたことも要因ではあるが、コールドプレイなどがその一つだろう。なぜ彼らのライブが日本では行われなくなってしまったのだろうか。

 海外ではそれなりに知名度のある洋楽ミュージシャンが来日公演を行わなくなった、その理由はとても簡単で日本では十分な集客が見込めなくなったからだ。ポール・ウェラーは以前インタビューで以下のような発言をしている。「最近の日本の洋楽ライブは客入りが悪くなっている。他のバンド連中も『最近の日本ツアーはさっぱり客が入らなくなった。どうしたんだろう?』ってみんな言っているし、前回の俺の来日ツアーも客入りの悪さに実はびっくりしたんだよね。だから当分来日は控えようと思っているんだ」(RO69より引用)。また全世界で4000万枚以上のアルバム売り上げを記録するカナダを代表するロックバンド、ニッケルバックも 「日本人は自分の国の中で流行っている音楽にしか興味が無い。 よその国で流行っている音楽に興味が無いみたいだ」(『BURRN!』誌より引用)といった旨の発言をしている。日本が世界の音楽トレンドから外れ、ガラパゴス化している面は否めないようだ。

 そもそも洋楽自体の売上が日本では芳しくない。日本レコード協会の発表しているCDアルバム生産金額の推移をみると、全体に占める洋楽の割合が2004年の32%から2013年には19%まで減少している。(日本レコード協会のホームページより引用)ただでさえ音楽市場が縮小しているなか、いわゆる「洋楽不況」は相当深刻なステージまで進行しているのである。またそのマーケットを支えている年代が日本は他国に比べて高齢化しているという事実もある。少し古い資料になるが2009年に経済産業省の発表した「音楽産業のビジネスモデル研究会報告書」によると主要マーケットにおける年代別構成比が日本は先進4カ国(日本、アメリカ、ドイツ、イギリス)の中で最も高齢化しており、50代以上の構成比が32%を占めるという。(経済産業省のホームページより引用)あくまで私感だが、外資系レコード店の洋楽コーナーで見かける客層は、40代以上がほとんどを占めているという印象がある(もちろん若い人ほどネット通販やダウンロードを多く利用しているという事実もあるが)。以上のことから「日本ではそもそも洋楽が売れない」「その売上を支えているのは中高年が中心」ということがわかる。

     
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