パソコン音楽クラブ・柴田のプライベートスタジオを訪問 “静かすぎるパソコン”の導入で起こった大きな変化とは

パ音・柴田のプライベートスタジオ訪問

「安定したパソコンがあるというのは健康な身体がある、という状態に近い」

ーー見た目の部分、ケースなどのデザインについてはどうでしょう?

柴田:クラシックというかオーセンティックな見た目ですよね。いわゆるギラギラ光るゲーミングPCのようなものがあまり得意ではないので、個人的にこの主張しないデザインはすごく好きです。ケースの話でいえば、SDカードのスロットが上についているのもめちゃくちゃ便利で……。SDカードを採用しているサンプラーやドラムマシンのようなハードウェアのデータをすぐにインポートできますし、デジカメも結構使っているので、この位置にスロットがあるのはめちゃくちゃポイントが高いです。外付けのハブなどをつけるのは見た目的にもちょっと気になりますからね。

ーーハイスペックな環境が手に入ったことで、今後やってみたいことはできましたか?

柴田:パソコン音楽クラブでやるかどうかは別として、個人で動画などの映像作品を作りたいと思いました。ソロでの活動やパソコン音楽クラブでの活動でも、MVを作ったりVJをしたりというのがあるんですけど、書き出しや編集の読み込みに時間がかかるのがストレスであまり積極できではなかったので。この機会に改めて挑戦してみたいです。

ーーオンラインDJイベントでも、ミックスを作って映像をつけて、それを配信してましたよね。

柴田:まさにコロナ禍真っ只中ですね。その時期は色々な動画を編集していて、謎のスキルを培った自信があります(笑)。映像と音楽の両方ができればできるほど、自分のクリエイティブに還元できるはずですし、音楽単体でもWeb CMのVコンに乗せる作業が一気に楽になると思うので。

ーー最後に、柴田さんにとってパソコンとは?

柴田:パソコンって創作活動もそうですが、ネットを見たり、音楽を聴いたり……僕にとっては生活のなかで色々なことをする「体の一部」のようなものなんですよね。だから、安定したパソコンがあるというのは健康な身体がある、という状態に近いと思っていて。でも、実際の身体のようにジムに行って鍛えるなんてこともできないですから、静音性や性能が高いというのは、良い体つきをしているのと同じなので、久しぶりに健全な肉体を手に入れたようで、すごく晴れやかな気持ちになってます(笑)。

柴田が使用した『Silent-Master NEO Z890』の構成一覧

CPU:Intel Core Ultra 9 285 [2.5GHz/24コア(Pコア8+Eコア16)]
ケース:【黒】CoolerMaster Silencio S600+前面ファン [Noctua NF-A14 FLX]+背面ファン [Noctua NF-S12A FLX]
CPUクーラー:Noctua NH-U12A [空冷/CPUファン]
マザーボード:ASRock Z890 LiveMixer WiFi [Intel Z890chipset]
メモリ:96GB[48GB*2枚] Crucial Pro DDR5-5600 [メジャーチップ・8層基板・ヒートスプレッダー付き]
ストレージ:①Crucial T500 CT2000T500SSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 2TB]、②Crucial T500 CT2000T500SSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 2TB]
グラフィックスカード:GeForce RTX5070 12GB Sycom製Silent Master Graphics RTX5070 12GB [HDMI*1/DisplayPort*3]
電源: ASRock Steel Legend SL-750G [750W/80PLUS Gold]ATX3.1(PCIe5.1)ネイティブ対応電源
OS:Microsoft(R) Windows11 Home (64bit) DSP版
URL:https://www.sycom.co.jp/custom/model?no=001008&cd=21RMEC7I%2BxmIpEcf 

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