木下ゆうかが語る“大食い引退”の背景 変わりゆく大食いのニーズを考える

大食いを引退するという決断
ーー改めて、大食いは大変なことが多いですね……。
木下:大変なことしかないですよ(笑)。料理の用意も大変だし、撮影時間が長いので編集も大変だし、食材費も高いので。しかも大食い系YouTuberが増えてくると、消費カロリーが高い方が再生されるので、だんだん量も増えていくんです。
ーー数字がインフレしてくる、ということですか?
木下:昔は私くらいしか大食い系YouTuberがいなかったからよかったのですが、いまはほかのクリエイターの方も増えて数字の競い合いにもなってきてる部分もあって。ご飯2キロ食べたくらいじゃ、なかなか大食いとは言えなくなってしまったり(笑)。
ーーご飯2キロは相当ですよ!?
木下:そうですよね(笑)。そんなふうに大食いは大変なこともあるのですが、やっぱり視聴者さんが楽しんでくれているので、続けていました。大食いは自分にできることだし、みんなが楽しんでくれることが1番嬉しかったので。
ーー大食い引退については、いつごろから考えていたのでしょうか?
木下:大食い引退動画は、思いついてからわりとすぐに撮りました。でも、「食べるのが大変だな……」っていうのはけっこう前から感じていましたね。単純に食べるのが疲れるし、栄養も偏るし、年齢も上がってきてあんまりジャンクなものばっかり食べているわけにもいかないなというものあって。
あとは、昔は大食い系YouTuberが自分しかいなかったので、大食いを発信することに使命感があったんですけど、いまはほかの大食いの方もいるので、「自分だけがやらなくちゃ……!」というところまでは思わなくていいかなと。私はカメラの前で食べるのが好きというよりか、みんなが喜んでくれるから投稿していたので、少し肩の荷をおろしてもいいかなという気持ちになったんです。
ーー少しずるい言い方になってしまうかもしれませんが、引退とは言わずに、大食いの頻度をそのまま落とすという方法もあったのではないでしょうか?
木下:そうですね、でも視聴者の方はやっぱり大食いを目当てで見てくれていると思うので、何も言わずに大食いの頻度を減らしたらがっかりさせてしまうかと思って、お知らせという意味も込めて、引退報告をさせてもらったんです。「把握しておいてね」っていう感じですね。
続けていくための選択
ーー実際、大食い引退を宣言してから活動にはどのような変化がありましたか?
木下:ごはんを食べる動画は引き続き投稿してはいるのですが、自分のペースで撮影することができるようになりました。量もそこまで多くなくても、投稿できるようになりましたね。前はもう「ごはんは必ず10合食べなくちゃ……!」「5キロ以上は食べないと」とか思っていたんですけど、それがなくなって、気持ち的にものんびり活動できています(笑)。
ーーいままではあまりなかった、コラボ動画なども増えていますね。
木下:これは事務所の方とも相談したのですが、私はこれまでYouTubeしかやってこなかったので、いろんな職業の方とコラボをしてお話を聞くみたいなこともやっていこうかなと思っています。
ーーたしかに、大食いやモッパン系の動画は、基本ひとりで撮ることが多いですよね。
木下:そうなんですよ。大食いはひとりでたくさんの量を食べ切ることが魅力でもあったし、私もみんなに喜んでもらうために、カメラを意識してひとりで語りながら食べていましたけど、話す相手がいると楽しみながら食べられるので、すごくいいですね。だからいまはすごく楽しいです。ひとりで食べるより全然楽しい!(笑)。
ーー改めてお話を聞いていると、木下さんのモチベーションは、“視聴者の方に楽しんでもらうこと”に直結しているのですね。
木下:私、趣味がないんですよ。この動画を出す発信活動が趣味みたいな感じで。自分からこれをやりたいっていうのがあまりなくて、みんなに喜んでもらえることが楽しいし、自分にとっても1番嬉しいことなんです。
ーーいい意味で大食い自体にこだわっているわけではないというか。
木下:楽しいことって世のなかにいっぱいあると思うし、それだけが絶対やりたいというわけでもないんです。でも視聴者さんが喜んでくれることが私の欲求だから、そこも満たせて、自分自身も楽しんでやることが、活動を続けていくのに大切なことなんじゃないかなと思います。
ーー今後、やってみたいことなどはありますか?
木下:過去に自分が鬱になってしまったことがあるのですが、そういった経験があるからこそ、メンタル面で悩んでいる人のためになる動画が出せたら挑戦してみたいですね。あとは食。大食い引退をしたとはいえ食から生まれたクリエイターなので、そのジャンルからは離れないように、人に楽しんでもらえる動画は出していきたいなと思います。
最近は、1週間のなかで“何もしない日”をあえて1日作っていて。そんな感じで、自分のペースでこれからも活動を続けていけたらいいですね。
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