『スイカゲーム』との連動も楽しい 10万円切りの一体型プロジェクター『Aladdin X2 Light』レビュー
『スイカゲーム』でライティングパターンを開放
プロジェクターとしての機能面では『Aladdin X2 Plus』の廉価版的な位置づけとなるわけだが、『Aladdin X2 Light』の特徴はシーリングライト機能にある。
まず、通常のLEDシーリングライトとしての光量が大幅にアップしている点に注目したい。『Aladdin X2 Plus』の最高照明輝度3800ルーメンに対して、『Aladdin X2 Light』は5500ルーメンにまで進化。最大で14畳の広さの部屋に対して、一台で十分な明るさを保てるまでになった。光量と色温度はそれぞれ100段階で変更可能。仕事、食事、リラックスタイムなど、シチュエーションによって明るさと色味を調整できる。常夜灯モードも備えているので、これ一台であらゆる場面に対応できる。
新たに搭載されたRGBライトを使った「ムードライト」機能も本機の大きな特徴だ。大きく、3つのモードで使いわけることができる。
「カラーモード」では、50色×50段階の明るさの組み合わせによって、様々なシーンや気分に応じた調光が可能。音楽のリズムや映像の色味に合わせて自動で変化させることでもきる。さらに「暖色」「ロマンチック」「パーティ」「キャンドル」といったプリセットからも色味を選べるのだが、プリセットの中に「フルーツ」という項目があるではないか。アイコンのスイカのキャラクターを見ればもうおわかりだろう。「スイカゲーム」と連動したプリセットとなっている。
2023年にゲーム実況を起点にブームを巻き起こした「スイカゲーム」だが、もともとは、2021年から同社の照明一体型3in1プロジェクター『popIn Aladdin』に内蔵されたゲームアプリだったことをご存知だろうか。
ゲーム自体は極めてシンプル。2つの同じフルーツ同士をぶつけることで進化させ、最終的に巨大なスイカを目指す、いわゆる落ちゲーだ。ムードライト機能のプリセットカラーである「フルーツ」は、本体購入後に『スイカゲーム』で一度でもスイカを作ることによって、開放されるものとなっている。いわば隠しモード。
「パーティーモード」は、10段階のスピードで光の色を自動で切り替える機能だ。自宅で大騒ぎしたくなってしまったときもこれで安心。そして「スリープモード」は、光がリズムに合わせて穏やかに光ることで、心地よい眠りへといざなう機能だ。
OSは引き続き「Aladdin OS」を採用。『スイカゲーム』をはじめ、さまざまなアプリケーションが揃っている。「おうちカラオケ」も2.0へアップデート。「Aladdin Mic2」を使えば、遠く離れた友人や家族とオンラインで、カラオケを楽しむことができる。
天井に設置できるので場所も取らず、照明器具としても大活躍。10万円を切る価格帯ながら、充実の機能を備えた『Aladdin X2 Light』。弱点があるとすれば、固定式であるがゆえに、部屋の形や広さに対して柔軟に対応しづらい点ぐらいだろうか。もし、シーリングライトに特段こだわりがないのであれば、これからの「ホームプロジェクターの最適解」のひとつとなるだろう。
参考情報
https://www.aladdinx.jp/
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