韓国の最先端プリはまさかの“洗濯機”!? 現地で体感した「盛るタイミング」の違いとは
日々エンタメ×テクノロジーについて発信するリアルサウンドテック編集部。腕利きの執筆陣による読み物も好評ですが、一方で若年層の読者も多い媒体として、参考にしているのは現役大学生たちの声。連載「Z世代のリアルレビュー」では、編集部にインターンスタッフとして勤務する現役大学生ライターの視点から、毎週さまざまなトピックをお届け。今週は韓国で人気のヨーグルト『ビヨット』にハマっている田中がお送りします。
日韓で異なるのは盛るタイミング?韓国式プリ機の撮影前準備が凄い!
先日、高校時代の友人と2泊3日の韓国旅行に行ってきました。初の海外旅行を満喫し、念願の漢江ラーメンや韓国チキンなどを堪能。そんな今回の旅で驚いたのが、ソウルの街中にプリントシール機(以下、プリ機)が沢山設置されているということです。
ほかにもカフェの一角にプリ機が設置されているなど、自撮り文化が発展している印象を受けました。24時間営業のプリ機施設も多く、アミューズメント施設に設置されている印象の強い日本よりも、気軽に立ち寄ることのできる場所として認識されているようです。
韓国式プリ機は近年、日本にも進出しています。日本で主流とされているプリ機よりもナチュラルに盛ることが出来る韓国式プリ機は、顔のパーツではなく画角やポーズで「盛り」を追求する点が最大の特長です。私は、韓国式プリ機は「思い出用」、日本式プリ機は「髪型やメイクが上手くいった時用」といったように使い分けています。
今回の旅では、特に思い出を記録に残すのに最適な韓国式プリ機を楽しむことにしました。まず、はじめに筆者が訪れたのは「PHOTO SIGNATURE.」明洞駅前店。こちらの施設ではヘアアイロンを無料で借りることができ、撮影前の準備が充実していました。
また、カチューシャやぬいぐるみなどの小物も貸し出されており、撮影前から「盛り」を楽しめます。ナチュラルな「盛り」に仕上がる韓国式プリだからこそ、小物と一緒に撮影することで華やかさを加えることがポイントです。(私たちは小物を選ぶのに20分以上かかりました……)
日本式プリ機は撮影後に好みの加工や修正・落書き機能を利用して「盛り」を追求しますが、韓国式プリ機は撮影前に「盛り」を自ら演出するという点で、日韓の盛る感覚の違いがあるようです。このように撮影前から「盛り」を楽しめるのが韓国式プリ機の面白いところです。
撮影ブースは撮影背景の色によって異なり、ピンクやグレー、パープルなどの背景から、その日の服装や雰囲気に合わせて選択できます。今回は定番のブルーの撮影背景を選びました。
支払い方法はクレジットカードと現金から選べるため、キャッシュレス社会の韓国ならではの利便性を感じました。
私たちは明洞で調達したサングラスもかけて撮影を楽しみました。撮影風景はプリントシールに印刷されたQRコードから確認でき、ポーズを決める前のドタバタ感を含めた動画が楽しめます。
洗濯機の中から撮影?! 日常のスペースを利用した最新プリ機が楽しすぎた
続いては「日本未上陸の最先端プリ機も撮影したい」ということで、「PLAN.B STUDIO」弘大店に訪れました。
こちらでは電車の車内やなどをイメージしたユニークな撮影ブースで撮影を楽しむことができます。
最近、日本でもエレベーターフォトが流行し、見上げるようなアングルでの撮影が人気ですが、韓国式プリ機の「撮影アングル」はさらに進化していました。今回体験したのは、日本未上陸の「洗濯機フォト」です。
撮影ブースは本物のコインランドリーをイメージしており、ブース内に飾ってある洗剤やタオルなども撮影に使用できます。
ドラム式洗濯機の扉を開けて正面にあるカメラレンズに向かって撮影がスタート。ドラム式洗濯機の中にカメラがあるので、奥行きを活かした立体感のある写真を撮影することができます。私たちは洗濯機の中に上半身を入れたり、洗濯機の扉を閉めて撮影するなど様々な撮影方法で終始笑いの絶えない撮影を楽しみました。
日常空間の一部をプリ機のブースにしてしまう韓国式プリ機には驚かされます。あえて日常空間を撮影ブースに活かすことで普段は出来ない撮り方を実現できることが、エレベーターフォトや洗濯機フォトの魅力なので、いつか冷蔵庫フォトなんてものも登場するかもしれません。是非韓国に訪れた際は最新のプリ機で旅の思い出を記録に残してみてください。