YouTubeで1時間超の動画が視聴される理由とは? だいにぐるーぷに聞く

だいにぐるーぷに聞く“長尺動画が視聴される理由”

当時は3分程度の動画が主流……長尺動画が飛躍の鍵に

ーーYouTube動画におけるナレーションの投入がほかのチャンネルより比較的早かった印象があります。テレビ番組にも劣らないリッチコンテンツの制作にいち早く取り組んだきっかけを教えていただけますか?

岩田涼太

岩田涼太(以降、岩田):僕らはYouTubeに動画投稿を始めて7年目になります。最初の1年間はいわゆるザ・YouTuberといった企画の動画を配信していたんですが、全然伸びなくて。1年くらいは登録者が1000人くらいでしたね。今後どうしようかという会話のなかで大型企画の話になり、「心霊スポットに1週間生活したら面白いんじゃないか」と「心霊スポットで1週間生活してみた。」が企画としてあがりました。

心霊スポットで1週間生活してみた。【1日目】

 当時の1000人規模のチャンネルの僕らからしたら、通常の動画がアップされているなかの大型企画という位置付けだったんですが、予想外の広がりを見せて。登録者が10万人くらいパッと増えて、そのタイミングでいままで通りの動画をアップしつつ大型企画もやっていくのか、大型企画に絞っていくのかという話になったんです。企画を考えるにあたって、普通の企画を考えながら大型企画を考えるのが難しいというのと、まだそういった大型企画がブルーオーシャンだったということもあり、リッチコンテンツに注力し始めました。

 最初の心霊スポット生活企画から、ナレーションやアニメーションを入れたり、ロゴを作ったりして、それが評価されたのでこれで伸ばしていこうという感じでした。

ーーリッチコンテンツに取り組んだことによって、登録者が増えたということですね。

岩田:そうだと思います。当時はそういうコンテンツが少なく、3分の動画が主流の時代だったので、15分の動画やアニメーションが入っているとか、いろんな新しいものが入った動画を発掘できたユーザーが周りに言いたくなるような状況だったんだろうなと思います。

ーーなるほど。心霊スポットはいまではYouTubeにおいてメジャーな企画になってきていますが、これはどういう経緯で行った企画なのでしょうか。

岩田:企画は基本的に僕が担当していますが、心霊スポットのコンテンツが夏に流行るのは割と毎年恒例で、YouTuberたちは幽霊が来ているのか、幽霊が見えるかどうかに着目した動画が多く上がっています。そのなかで、心霊スポットに1週間行ったらその人はどうなるのかという軸で動画を作ったので、幽霊とか心霊というよりは、人の精神性の推移みたいな社会実験的な企画がウケたんだろうなと思います。

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