だいにぐるーぷ、東京23区を舞台にした鬼ごっこ企画が急上昇に YouTubeで鬼ごっこ企画なぜ強い?

 2023年5月1日、YouTubeでとある動画が投稿され話題になっている。それは、チャンネル登録者100万人を誇る男性6人組YouTuber、だいにぐるーぷの鬼ごっこ企画だ。だいにぐるーぷのコンテンツはどれもクオリティ重視で、CGや効果音、人員をフル活用しているが、今回も相当な出来栄えとなっており、YouTube内で急上昇ランクにも浮上している。

 今回の動画では、東京都23区を舞台にして1週間の鬼ごっこを実施。この企画は、最初に「捜査班1人vs逃亡者5人」という構造になっていることが特徴だ。逃亡者たちは所持金0円から始まるが、東京都内に設置されている複数のコインロッカーから現金を獲得可能で、逃げ切ることができればそのまま賞金として手にできる。全てのお金を集めて逃げ切れば、逃亡犯たちは総額1,000万円の賞金を得るのだが、途中で捕まればそれまでの賞金は捜査の費用に回され、本人も捜査班に加わることとなる。

 スタート時、唯一の捜査班である岩田は費用として100万円を渡されており、まず逃亡犯たちを尾行するための探偵を雇う。現金が収納されている複数のコインロッカーのなかから候補をいくつかだし、逃亡犯が訪れたらじわじわと追い詰める作戦だ。もともと、頭が良いことで知られている岩田は、頭脳をフル活用して外堀を埋めていく。しかし、岩田には体力や脚力があまりないという弱点があるため、適当に追いかければ良いというわけではなく、収集した情報を元にしてベストなタイミングで逃亡犯たちを捕まえなければならない。

 駆け引きが要求される今回の鬼ごっこは、ハラハラする展開が多く盛り込まれていることが魅力だ。TV番組のような編集も相まって、視聴していて飽きがこない。令和の虎に出演している林社長や桑田社長なども登場し、企画を盛り上げている。だいにぐるーぷのチャンネルでは、今後物語が完結するまで動画が毎日投稿されるようなので、引き続き展開に注目だ。

 YouTubeでたびたび話題に上がる鬼ごっこ関連のコンテンツだが、クリエイターによっても細かいスタイルが異なる。他に人気を集めている鬼ごっこ企画としては、フィッシャーズの動画が例として挙げられるだろう。彼らが純粋に鬼ごっこという遊びを楽しんでいる様子を見ていると、幼少期に友人たちと集まって遊んだ記憶を思い出す。

 だいにぐるーぷのように、お金や知略を用いるドラマチックな鬼ごっこもあれば、フィッシャーズのように、純粋な体力を使うスポーツ要素が強い鬼ごっこもある。テイストは異なるものの、どちらも次の展開が読めないという魅力は同じだ。ときにあっけなく捕まってしまうこともあれば、意外な形で幕を迎えることもあり、ついつい動画に見入ってしまう。スリルや体を動かす楽しさを視聴者に提供してくれる鬼ごっこは、これからも1つのジャンルとしてYouTubeで生き残っていくことだろう。

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