ライブ会場でプラモを“リアルタイム成形”!? かつてないLINKL PLANETの挑戦に迫る
プラモデルと世界(=プラネット)をつなぐアイドルを目指しているLINKL PLANET。彼女たちはアイドルでありながら、BANDAI SPIRITSのプラモデル公式アンバサダーに就任するなど、プラモデルの魅力を広める活動を行なっている。
11月4日に行われる2nd単独ライブでは、なんとプラモデルの成形機を会場内で“リアルタイム成形”を行うと発表。アイドルのパフォーマンスとして類を見ない試みは、一体どのようなものになるのだろうか。
今回はそんなパフォーマンスを行う当事者であり、メンバーのなかでも特にプラモ愛が強いと言われている荒井芽依(あらいめい/以下、荒井)、そして彼女のプラモデル成形修行に携わった“師匠”の2人に話を聞いた。
“プラモ”というワードに惹かれてアイドルに
ーーまずは、荒井さんがLINKL PLANETに応募したきっかけを教えてください。
荒井芽依:もともと、小さい時からプラモデルを作るのが好きだったんです。大学生になり、芸能界に入るためのオーディションを探していたら、“プラモ”というワードが目に入って。「私のためのオーディションじゃん!」と運命的なものを感じて応募しました。
ーーもともと、アイドルに興味があったのですか?
荒井:いや、まったくなくて……。実は、アイドルをやると知らずに応募したんです(笑)。
ーーでは、本当に“プラモ”というワードだけを見て。
荒井:そうなんです。でも、大学で舞台演劇をやっていたので、ダンスや歌は好きだったんですよね。なので、アイドルをやると知って、「やったぁ!」と思いました。
ーーそこから、アイドルとしてのスタンスを培っていかれたのですね。
荒井:はい。メンバーのなかには、アイドルが好きだったり、アイドルに憧れて入ってきた子が多いので、最初は熱量のちがいを感じて焦っていました。でも、アイドルをやっていくうちに、求められるものが分かってきて。日々、応援してくれるファンの方々がいることの心強さを感じながら、楽しく活動してます。とくにLINKL PLANETはいろいろな経験をすることができるグループなので。
ーーたしかに、アイドルとプラモを融合しているグループというのは、特殊ですよね。BANDAI SPIRITSプラモデル公式PRアンバサダーとして、YouTube活動にも力を入れていて。
荒井:プラモの最速開封をアイドルがする動画は、撮影をしながら「変わっているな」と思いながらやっています(笑)。うちのグループにしかできないことなので、楽しいですよ!
ーーそのほかにも、『HYPER PLAMO FES.』などプラモのイベントにも出演されていますもんね。まさに、アイドルとプラモ活動のハイブリットというか。
荒井:そうですね。イベントで披露するためのプラモを作ることもあります。ただ、まだまだ私たちのプラモ愛が伝わってないなとも思っていて……。もっと、この想いを伝えていきたいんです。LINKL PLANETとプラモの魅力をたくさんの人に知ってもらいたいので。
静岡に渡り、2人の師匠のもとで“プラモデル成形修行”
ーー昨年、2期生が加入してからはグループの雰囲気は変わりましたか?
荒井:よりアイドル活動にも力を入れるようになってきたと思います。1ヶ月に1回のペースで新曲もリリースしましたし。1期生だけだった時はプラモ活動を比較的多くしていたので、最初は「なんだ、このペースは!」と驚きました。でも、そのおかげでグループとしての幅が広がったような気がします。あと、2期生のみんなはSNSの使い方がうまいんですよね。私たち1期生も、学ばせてもらう部分がたくさんあります。
ーー荒井さんは、メンバーのなかではどのようなポジションなのでしょうか。
荒井:「プラモデル頑張ってるね」と言ってもらえることが多いので、もっと極めていきたいと思っています。あとは、ライブでは煽りを担当しています。
ーー今度のライブでは、会場内で荒井さんが成形機を使ってプラモを作り、ファンの方に配るとか……。聞いたことのない演出だったので、とても驚きました。
荒井:そうなんです。初めて聞いたときから、「プラモを絡めてこんなことができるんだ!」と感動しました。まさか自分がやるとは思っていませんでしたが……(笑)。任せてもらえるのはとても嬉しいのですが、まったく初めてのことなのでドキドキしています。
ーー今回のパフォーマンスに向けて、数日間静岡に渡って“プラモデル成形修行”をしたそうですね。本日は“師匠”を務めた株式会社BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部 金型・成形チームの阿南大貴(あなんだいき)さんと池田樹生(いけだたつお)さんにもお越しいただいています。
荒井:8月頭にお二人を師匠として、プラモデルが出来上がるまでの全工程を教えていただいたんですが、その内容がとても面白くて。実践だけでなく、座学も交えながらプラモデルのことを学ぶことができたんです。
ーー実際に、みなさん通られるものなのですか?
阿南:そうですね。実際に、プラモデルを成形している方は、機械を使った実践型の授業と並行して座学も受けています。
ーー荒井さんは座学を受けてみてどうでしたか?
荒井:初めてのことだったので、「めっちゃ勉強するのかな……」と身構えていたんです。でも、お話を聞いているとすごく面白くて。座学の授業もあっという間でした。
ーー師匠のおふたり、荒井さんの様子はいかがでしたか?
池田:いろいろなことをすぐに吸収して覚えてくれる方なので、とても教えがいがありました。たとえば、金型って異物を挟むとすぐに壊れてしまうんですね。「高額なものなので、壊さないようにしっかり確認してください」と一度お願いしたら、ちゃんと忘れずに丁寧に確認をしてくれていて。
阿南:吸収力がすごいですよね。あと、本当にガンプラ好きなんだなということも分かりました。プラモデルを通り越して、もはやプラスチックにも興味がある感じで(笑)。座学の時も、資料をうれしそうに読まれていたのが印象的でした。
ーー荒井さん、めちゃくちゃ褒められています!
荒井:いやいや……! とにかく、プラモ関連のことが大好きなんですよね。なので、成形機を見させていただいた時、「みなさんはこんなものを操作しているのか!」と改めて尊敬の念を抱きました。金型を設置するにも、免許がいるんですよね。特別な人にしかできない作業を見させていただいて、テンションが上がりっぱなしでした。
ーー金型を設置する免許というのは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
阿南:金型って、鉄の塊なので重量物なんですね。大きいものだと、人間くらいのサイズもあったりして。
ーーそんなに大きいものを吊るすんですね……!
阿南:そうなんですよ。250キロくらいの重量物になるものもあります。成形機に設置する金型を空中に吊って、がちゃんとはめるのはかなり危険な作業になるので、そこに免許が必要なんです。
池田:吊る免許と、紐を通す免許はまた違っていて。吊る方は床上操作式クレーン、紐を通す方は玉掛け作業の免許が必要になります。
ーーすごく奥深い世界なのですね。実際にその作業をライブ会場でやるとなると、どのような感じになるのでしょうか。
阿南:小さい成形機を、ライブ会場に持ち込もうと思っています。成形機に原料を入れて、熱で溶かして……。金型に溶けた樹脂を射出すると、成形品が固まってコロコロ出てくるので。
ーーそれは、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
阿南:セッティングには2時間くらいかかるのですが、そこからは1枚出来上がるのに20秒くらいですかね。
ーーそんなに一瞬で!
阿南:そうですね(笑)。20秒もあれば、カラカラと出てきます。
ーー当日の成形パフォーマンスについて、改めて意気込みをお願いします。
荒井:成形段階から見せていくというのは、これまでにはないLINKL PLANETにだからこそできるパフォーマンスなので、ぜひ生でいろいろな人に見ていただきたいです!
ーー楽しみにしています! 最後に、荒井さんの個人的な目標を教えてください。
荒井:ずっと、アニメ声優をやってみたいという夢があります。やっぱり、ガンプラに携わらせていただいているからには、ガンダム系の作品には出てみたいですね。実際に、メンバーの天川(れみ)は、『ガンプラくん』の声優をやるんです。私も、個人のお仕事を頑張って、LINKL PLANETをよりたくさんの人に広めていきたいなと思っています。
■公演情報
LINKL PLANET 2ndLIVE『PLAMOFUL DAY Challenge to 1,000』
日時:11月4日(土)
〈昼公演〉13:30開場/14:15開演
〈夜公演〉17:15開場/18:00開演
会場:代々木 山野ホール(東京都渋谷区代々木1-53-1)
・チケット料金
トライアル指定席:1,800円(税込)
一般指定席:4,800円(税込)
プラモSP指定席:9,000円(税込)
詳細はこちら:https://bandai-hobby.net/site/plamogirlsproject/news_51.html
内容:歌唱ライブ・当記事の荒井芽依によるプラモ成形された『リンプラマークミニプラ』を全員プレゼント・『量産型リコ』コーナー開催・プラモデルコーナー開催
■その他告知
10月配信スタートの新作ガンダム作品『ガンダムビルドメタバース』EDテーマ曲を含む4曲収録のメジャーデビューCDが発売決定! 初回限定盤、ガンプラ付き限定盤は、ガンプラやMV等収録のBlue-ray付を販売。
詳細はこちら:https://bandai-hobby.net/site/plamogirlsproject/news_49.html