『PayPayフリマ』を使うべき理由とは? 後発だからこそのオリジナリティを紹介

『PayPayフリマ』を使うべき理由とは?

 不用品を売る場所として定着しつつあるフリマアプリ。すでに使っている人もいることだろう。フリマアプリというと『メルカリ』を連想する人が多いだろうが、後発のフリマアプリではあるが機能面に着目すると『PayPayフリマ』も個性的だ。今回はPayPayフリマのまだまだ知られていない便利な機能を紹介しつつ、どんなユーザーに合っているのかを紹介していきたい。

日本におけるフリマアプリは主に3つ

 現在、日本におけるフリマアプリといえば、主に3つある。最も市場規模が大きいメルカリ、楽天経済圏との連携が欠かせない『楽天ラクマ』(以下、ラクマ)、そしてPayPayフリマだ。それぞれ特徴があるアプリとなっているが、フリマアプリで使える機能に注目すると共通するものもある。例えば本やDVDについているバーコードを読み込むことで出品が簡単になる「バーコード出品」は、いずれのフリマアプリにもある機能だ。一方で、他とは違う個性的な機能もある。それを他より多く備えているのが後発のPayPayフリマなのだ。

後発のPayPayフリマはオリジナルの機能で勝負

 PayPayフリマがリリースされたのは2019年10月7日。メルカリのリリースは2013年、ラクマは2012年にリリースしたフリルと統合していることもあって、歴史という意味ではPayPayフリマの先をいく存在だ。だからこそPayPayフリマは後発になってしまうのは仕方ないと腹を括って、他にはない独自の機能を提供している。

■動画出品

PayPayフリマは動画で出品ができる

 商品を出品する時には写真を撮って商品説明を書くのが、これまでのフリマアプリの流れだ。

 一方でPayPayフリマは動画で出品ができるようにしている。時間は5秒〜30秒だが、画像だけではなく音声も伝えられるので、家電が稼働する音や楽器の音色も伝えられる。さらに商品の状態を言葉で伝えられるので、文章入力の必要がないのは非常に便利な点と言える。

■持ち物リスト

 PayPayフリマはヤフー株式会社が提供するフリマアプリ。そのため他のサービスとの連携も強みの1つになってくる。PayPayフリマだけではなく『Yahoo!ショッピング』、『ZOZOTOWN』、『PayPayモール』で購入した物が自動的に持ち物リストに追加されるのだ。また、これらのサイトから買った物でなくても、写真を撮影して商品の登録が可能だ。PayPayフリマで売った時の相場も表示されるので、納得の価格ならばすぐに出品ができるだろう。

 持ち物リストの良い点といえば、自分が持っている物を思い出させてくれること。ずっとしまいっぱなしになっている物でも、持ち物リストに表示されれば思い出して出品ができるのだ。物の価値はどんどん下がっていくので、できるだけ早いタイミングで出品した方が良い。そのきっかけになるのが「持ち物リスト」というわけだ。

■本棚を作る機能

 本棚にある本の写真を撮影すると、背表紙の文字を読んで、自動的に持ち物リストに登録してくれる機能だ。ただ、複数の本を一度に読み込んでくれるのは良いのだが、実は全く違う本が表示されてしまうことがある。

 これらの本を読み込んだのだが……。

 表示されたのは、違う本ばかり。複数の本を一度に読み込んでくれるのは良いのだが、実は全く違う本が表示されてしまうことがある。

 これに関しては、精度が高いかというと、まだ疑問を感じてしまうのが正直なところだ。もちろん写真撮影時の角度や明るさ、背表紙の文字の見やすさなども関係してくるのだろうが、今後改善の余地があるのでは? と感じてしまう。ここはPayPayフリマに期待したいところだ。改善された際には本を出品する際のかなりの手間が省けるだろう。

■投稿機能

 PayPayフリマにある「投稿機能」は、簡単にいうと掲示板のようなもの。自分が持っている商品を投稿することで、どのくらいの反応があるか見られる場所だ。例えば持っているスニーカーについて「これどう思う?」など投稿すると、他のユーザーから「欲しい!」「違う色ありますか?」などのコメントが寄せられる仕組み。ここで売買が成立するのではなく、あくまでユーザー同士の交流スペースになる。アカウントをタッチすれば出品車の出品物のページがるので、出品されていればそこから購入することも可能だ。

 投稿機能の独自性は、「これが欲しい」とリクエストができること。「○○を探しているんですが、持っている方いますか?」と投稿すれば、それを所有している人が反応する可能性もある。メルカリではリクエストは禁止されていてラクマにもない機能なので、PayPayフリマだけの特別な機能ともいえるだろう。ただ、コメントの数を見てみると、まだあまり活用されていないのは否めない。

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