おおしましゅん×Chinozoが語り合う“TikTokとボカロ”が生んだ課題と可能性 「本家もちゃんと再生して、愛して」
「お茶の間で普通にボカロ曲が流れる時代が来てほしい」
ーー『ボカコレ』についてのお話も聞かせてください。しゅんさんはボカロ好きとして、ここ最近の『ボカコレ』の盛り上がりをどんな風に見ていますか?
しゅん:ルーキーのランキングを聴き漁るのもめっちゃ楽しくて。ステムデータとかも配布されてるじゃないですか。曲は全く作れないんですけど、そういうのをダウンロードして「ハモリはこんな風になってんだな」と聴いたりするのもすごく楽しいですし。ボカコレが始まる前の、ボカロPさんたちが作曲を準備しながら「間に合わないかも」とかツイートしたりしている、あのちょっとそわそわした期間ってあるじゃないですか。か。そういうツイートを見るのも個人的に好きです。
Chinozo:わかります(笑)。文化祭感がありますよね。
しゅん:あと、ボカコレとは関係ないかもしれないんですけど、匿名で投稿する『無色透明祭』も楽しかったですし、こういうイベントがあったら、僕はめちゃくちゃ参加したいなと思います。
ーーしゅんさんが参加するとしたら、どんな形で参加したいですか?
しゅん:やっぱり僕はボカロが大好きだし、歌うことも大好きだから、まずボカロPさんの書き下ろしでオリジナル楽曲を歌うことにも憧れています。あとは、作詞するのも好きでメモ帳に山ほど歌詞みたいなものを書いているので、それをボカロPの方に作曲していただいて、ボカロに歌ってもらえたら……幸せだろうなと思います。あと、僕にできることと言えば、上位になった曲に僕が振り付けを提供してTikTokで流せるみたいな特典みたいなのもあったら面白いだろうし、変身動画で妹とダンスしてみても面白そう。
ーーやりたいことが沢山ありますね。
しゅん:山ほどあります! ほんとにボカロが大好きなんで。できることなら、いろいろやりたいですね。
ーーChinozoさんはボカコレが始まってからのクリエイターたちの変化をどう見ていますか?
Chinozo:間違いなく盛り上がってるなと感じています。ボカロPが燃え上がっていて、お互いに刺激し合う環境みたいなのがあるんですよ。文化祭みたいな感じもありつつ「俺が絶対に勝つ」みたいな切磋琢磨している雰囲気もある。それでめちゃくちゃ気合の入っている動画が上がるんですよね。みんながいい刺激をもらっていますし、それは間違いなく『ボカコレ』による影響だと思います。
ーーChinozoさんはここ1〜2年と活動領域も広がってきたと思うんですが、アーティストとしての自分の歩んできた足跡をどう捉えていますか?
Chinozo:ひとつ思ったのは、「グッバイ宣言」が広まったことで、結果として僕のことを知ってくださる人が増えたんですけど、それと同時に「いままでボカロを知らなかったけど、初めてボカロを好きになりました」という声をすごくもらって。それこそTikTokでしゅんさんが広めていただいた層って、これまでボカロを知らなかった若い方がほとんどだと思うんです。そういう人たちがボカロに興味を持って、そこからほかのボカロPさんの曲を聴くようになった人も多くなってるように感じて。めちゃくちゃ嬉しくなったんですよ。もともと機械の声って揶揄されてましたけれど、いろんな人に好いてもらえる時代が来たなと感じながら活動していました。僕としては、もっとボカロがいろんな人に楽しんでもらえるようになればいいなと思ってます。若い層には届くようにはなりましたけど、25歳以上の方には抵抗がある人も多いように感じるので、そういう人にも聴いてもらうきっかけになるようなことをしていきたいです。
ーー目標としてはどんなものがありますか。
Chinozo:それこそ、お茶の間で普通にボカロ曲が流れる時代が来てほしいですし、いろんな人がボカロを知るきっかけになることを目指して頑張りたいです。だから、今回もしゅんさんと対談できてめっちゃ嬉しいんです。しゅんさんきっかけでボカロを知った人、めっちゃいると思うんで。
しゅん:僕もめちゃくちゃ嬉しかったです。ありがとうございました!
『The VOCALOID Collection』特集はこちら
■Chinozo
新曲「プルーヴェ」10月12日(水)配信スタート
10月29日(土)『niKuライブ@Shibuya WWW』チケット絶賛発売中
■イベント情報
『The VOCALOID Collection ~2022 Autumn~』
日時:2022年10月8日(土)~10日(月)※7日は前夜祭
場所 :ニコニコTOPページなどのネットプラットフォームほか
公式Twitter :https://twitter.com/the_voca_colle
公式サイト:https://vocaloid-collection.jp/
協賛:東武トップツアーズ / R11R / narasu / 株式会社ローソン
メディアパートナー:Interfm / FM802 / MTV / 関内デビル / GAKUON! / JFN / smart / テレビ朝日ミュージック / SCHOOL OF LOCK! / NACK5 / BOMBER-E! / ミューパラTV / RADIO MIKU
『ミュージック超会議2022』
日時: 2022年10月8日(土)~10月16日(日)
ネット開催:10月8日(土)~16日(日)
リアル開催:10月15日(土)・16日(日)
〈場所〉
ネット開催:ニコニコ公式サイト・総合TOP(https://www.nicovideo.jp/)
リアル開催:さいたまスーパーアリーナ
主催:ドワンゴ
ミュージック超会議 公式サイト:https://chokaigi.jp/
Twitter公式アカウント:https://twitter.com/chokaigi_PR
〈協賛一覧〉
超パーティー協賛:#コンパス / 株式会社クレディセゾン / Amadeus Code / 東武トップツアーズ
The VOCALOID Collection協賛:東武トップツアーズ / R11R / narasu / 株式会社ローソン